シグマ「28-105mm F2.8 DG DN Art」は同社の新たな傑作レンズ

SonyAlphaBlogに、シグマの新しい大口径標準ズーム「28-105mm F2.8 DG DN Art」のレビューが掲載されています。

Sigma 28-105mm F2.8 DG DN

  • 造りの品質とエルゴノミクスは優れており、絞りリング、AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタン、デクリックなど、期待する操作がすべて備わっている。
  • ズームは簡単に繰り出せるが、自重落下しないだけの十分な重さがある。
  • フォーカスリングは滑らかに動く。
  • 最短撮影距離は40cmと非常に短く、105mmでは0.32倍のかなり大きな倍率を実現している。
  • AFは速く正確で静かで、連写モードではズーム中でも非常に良好に動作する。被写体が非常に近距離の場合のみ、何度かフォーカスが外れることがあった。瞳AFとトラッキングAFは非常に上手く機能する。

  • 解像力は中央はどの焦点距離でも素晴らしく、F5.6では際立った値になる。隅の解像力は全体的に非常に良好で、F5.6で50~70mmの間では素晴らしい性能を発揮する。全体的に優れた性能だ。

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  • 遠景では中央は素晴らしい解像力で、隅は非常に良好な解像力だ。
  • ポートレートでは開放では非常に良好な解像力で、肌の描写も優れている。
  • 周辺光量落ちは開放では顕著で、焦点距離によってF5.6からF11で解消する。
  • 歪曲は強い。
  • 色収差は中程度。
  • フレア耐性は優れている。
  • F16では光条(サンスター)が現れる。
  • 玉ボケは素晴らしく柔らかく色も付かない。F5.6まで絞っても円形だ。後ボケも柔らかく素晴らしい。
  • 色再現とコントラストは素晴らしい。

  • 他のレンズ(ソニーFE24-105mm F4 G、タムロン35-150mm F2-2.8、シグマ28-70mm F2.8)との解像力の比較では、シグマ28-105mm F2.8が最高で、ソニーFE 24-105mm F4Gとタムロン35-150mm F2-2.8がそれに続く。シグマ28-70mm F2.8は4位だ。
  • 最新のシグマ24-70mm F2.8 DG DN II は他のズームよりも常に優れている。(※このレンズは、ここでは解像力の比較対象になっていません)

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  • ボケは12枚羽根の絞りと40cmの最短撮影距離のおかげで、シグマは最高の玉ボケを実現している。
  • ポートレートではシグマ28-105mm F2.8とタムロン35-150mm F2-2.8が優れていて、特にシグマは色再現、玉ボケや後ボケの柔らかさの点で最高だ。
  • AFはシグマ28-105mm F2.8とソニーFE24-105mm F4が最も良く、タムロン35-105mm F2-2.8とシグマ28-70mm F2.8も優れているが少し劣る。
  • 光学系は4本の中ではシグマ28-105mm F2.8 DG DNが最も優れている。

  • 結論:28-105mm F2.8 DG DNはシグマの新たな傑作で、光学性能は優れており、造りとエルゴノミクスも優れている。シグマ24-105mm F4や28-70mm F2.8よりも明らかに大きく重いが、全長160mm以下、重さ1kg以下に抑えられている。4本の中では光学性能はベストで、妥協のないオールラウンドレンズとして強くお勧めする。

 

シグマ28-105mm F2.8 DG DN ArtはF2.8通しで望遠端が105mmまでというスペックにもかかわらず、開放から周辺部まで優れた性能で、加えてボケもズームとしては非常に綺麗で、とても魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。ウィークポイントはあえて言えば大きさですが、これはスペックと光学性能を考えると仕方のないことろですね。