キヤノン「EOS R5 Mark II」のAFは確実に進歩しているがまだ望み通りに機能する段階には達していない

DPReviewに、キヤノン「EOS R5 Mark II」のAFに関する実写レビューが掲載されています。

More than once around the track with the Canon EOS R5 II's autofocus

  • EOS R5 Mark IIがあらかじめ学習している特定のスポーツでの撮影はしたくなかった。もちろんこの機能には価値があるが、特定スポーツでの撮影ではEOS R5 Mark IIが一般的な動体撮影にどの程度対応できるのかはあまり分からないので、自転車のクリテリウムレース(周回レース)でテストを行った。
  • 視線入力は上手く機能したときは非常に効果的だったが、複数回キャリブレーションを行っても、視線よりも左側のターゲットに行ってしまうことが時々あり、ストレスになることがあった。興味深いことに視線入力はコンタクトレンズよりもメガネ使用時の方が上手く機能した。
  • EOS R5 Mark II のAFシステムは間違いなく優れていて、何の苦労もなく自転車レースを撮ることができるが、私の目的は集団の中の特定の選手を撮ることで、視線入力AFでは狙った選手を選択するには精度が足りないと感じた。
  • 自転車がスピードを出して近付いてくるときやコーナリング中では、視線入力は特定の選手を選択できないことがよくあった。視線入力は上手く機能したが、この機能を使わない方がヒット率は高かった。
  • 被写体検出でも同様で、一人だけの選手をロックして追尾するのは非常に上手くいったが、集団の中で追尾すると、カメラは追尾中の選手の前を横切る選手を優先する傾向があった。
  • 被写体認識をオフにしてAFを「レスポンシブ」から「ロックオン」に設定しても、カメラは選択した被写体にフォーカスし続けることはできなかった。とは言え、いつも思い通りの写真がとれるわけではないが、このカメラはピントのあった写真を撮るのが驚くほど上手い。
  • EOS R5 Mark II のAFはオリジナルのEOS R5から確実に進歩しており、そしておそらく現在のニコンやソニーのカメラよりも進歩しているかもしれない(確信を持ってそう言う前に同じスポーツでカメラを並べて撮影してみたいが)。しかし、まだ望み通りに確実に機能する段階には達していない。しかし、そうなる日は非常に近いようだ。

 

EOS R5 Mark II のAFは特定のスポーツ専用モード以外でも着実に進化しているようですが、自転車の集団の中で特定の選手を追いかけるというシチュエーションでは結構苦戦したようですね。とは言え、ライバル以上という高い評価を得ています。

また、視線入力に関してはEOS R3よりもかなり進化したという評価が多いようですが、それでもやはり思い通りに機能しないケースはあるようで、ここでは視線入力を使用しない方が的中率が高かったという結論になっています。視線入力は向いている被写体と向いていない被写体がありそうですね。