ライカは数年前までMシリーズが販売の中心だったが今はQ3が突出している

phototrendに、ライカフランスのマネージャーのインタビューが掲載されています。

Interview Leica au Salon de la Photo 2024

  • (ライカは2024年は2023年と同じくらい成功する?)
    2023年は例外的な年だったが、2024年も同様に有望な年になりそうで、見通しは非常に明るい。製品ラインごとの販売では、Q3の登場のために、現在Mシリーズは少し後退している。数年前まではMシリーズが中心的な存在だったが、今は3つの機種が販売を分け合う形になっており、中でもQ3が突出している。

  • (SL3は高画素ミラーレス市場で地位を確立できたか?)
    長年の努力の末のSL3は居場所を見つけ、他社ユーザーの数人のプロにこの機種に切り替えるように説得することができた。我々のシェアは2%未満で、キヤノン、ソニー、ニコンのミラーレスからシェアを奪取するつもりはないが、とは言え、当社が必ずしも期待されていなかったこの市場で、存在感を保っていくつもりだ。

  • (ヨーロッパ市場と他の市場との違いは?)
    米国、日本、フランス、ドイツなど、当社の主力市場では売上のバランスが非常に良い。特に日本人はブランドの職人技や伝説的な側面に愛着を持っている。また、購買力が急激に高まっている中国の顧客はますます当社の製品を好むようになってる。しかし、我々のアプローチは変わらない。

  • (ライカQ3 43は多くの要望があったのか?)
    ライカQ3 43は顧客からの長年の要望に応えたものだ。43mmは人間の視覚に近いと言われる焦点距離で、24×36センサーの対角に相当する非常に興味深い選択肢だ。

  • (モノクロのQ3の登場はいつ頃になるのか?)
    これまではカラーモデルの2年後にモノクロモデルが登場することが多かった。Q3のモノクロモデルが開発される可能性は十分あるだろう。もちろん公式発表されるまでは、これは推測だ。

  • (43mm F2の光学系の特許は28mm F1.7同様にパナソニックが所有しているようだが?)
    ライカとパナソニックとの関係は数十年前に遡り、ライカは長年にわたりその光学知識をパナソニックに提供してきた。この提携はLUMIXブランドの製品に反映されている。パナソニックが43mm F2などの光学系の特許を申請できたのは、長年にわたる技術協力の結果だと思う。パナソニックが特許を所有していても、ハイエンド光学機器の中にあるのはライカの伝統的なノウハウと職人技だ。

  • (D-LUX7 / 8はLX100IIと似ているが?)
    これらは確かにLUMIX LX100 IIをベースにしているが、ライカによって設計されている。ライカは光学性能やインターフェースといった重要な要素を提供しており、D-LUX8ではQ3のインターフェースが取り入れている。実際、光学、デザイン、画像処理の面でのライカの貢献により、最終的な製品は「ライカの本質」を保っている。

 

ライカの主力製品がMシリーズからQシリーズに交代していたとは少々驚きです。それだけQ3が大ヒットしたということだと思いますが、ライカブランドの非常に高価なコンパクトカメラが、これほど売れるのは興味深いところです。ライカのコンパクトカメラは派生モデルのQ3 43も登場したので、ますます勢力を拡大しそうですね。