ソニーが「α1 II」と「FE 28-70mm F2 GM」を正式発表

ソニーがEマウントのフラッグシップ機「α1 II」とF2通しの大口径標準ズーム「FE 28-70mm F2 GM」を正式に発表しました。

Sony Alpha 1 II press conference, LIVE report (DPR)

  • ソニーは予告されていた通り、α1 Mark II と FE 28-70mm F2 GMを発表した。α1 II には専用の「AI」プロセッサが搭載されており、「最高の人体検出、最高の動物検出」が可能になる。
  • AFは759点で画面の92%のカバー率で、F2.0 レンズ使用時には -4EV まで動作する。システムは 1 秒あたり120回のAF計算を実行できる。
  • このカメラにはプリキャプチャー機能が搭載されており、RAWで最大30fpsで最大1秒分の画像をキャプチャーできる。
  • α1 II には a9 III の「スピードブースト」機能も搭載されており、カスタムボタンを押し続けると連写速度を上げることができる。
  • ボディ内手ぶれ補正は、Mark 1より効果が3段分向上し、8.5段分になった。
  • 動画はMark 1と同様に、α1 II は 8.6Kから得られた8Kを最大30pで撮影できる。また、5.4K オーバーサンプリングから取得したAPS-C 領域で4K60pを撮影することもできる。
  • また、ZV-E1ブイログカメラの「自動フレーミング」モードと「フレーミングスタビライザー」モードも搭載している。
  • α1 II は、前モデルと同じ 0.9倍の倍率のビューファインダーを備え、944万のドット解像度で最大 240fpsで表示できる。また、2つ目の「柔らかい」アイカップも付属している。
  • このカメラには、FTP機能が向上した 2.5Gbpsイーサネット端子があり、α1 や α9 III よりも 2.5 倍高速だ。
  • α1 IIは2024年12月に発売される予定だ。

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  • FE 28-70mm F2は、ソニー初のF2.0固定ズームレンズで、このレンズはデジタル補正に依存していないと言われている。重さは 918gだ。
  • AFは、α9 III では最大120fps、動画では最大 240fpsで動作するように設計されている。AFの駆動には4つのリニアモーターを使用する。
  • ソニーによれば、フォーカスブリージングは​​ほとんど発生しないが、対応ボディでフォーカスブリージング補正を使用して、発生するブリージングを修正できるということだ。
  • 同社によれば、このレンズは「当社がこれまでに製造したズームレンズの中で最高の画質」を誇るという。
  • 発売は2024年12月に予定されている。
  • 追記:フィルター径86mm、最大径92.9mm、全長139.8mm

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α1のスペックは噂通りで、画素数や連写速度、動画モードなどは変更されていませんが、α9 IIIのボディとAIチップが採用され、AFや手ブレ補正が進化しプリキャプチャも搭載され、派手な新機能こそないものの使いやすそうな正常進化モデルになっているという印象です。

FE28-70mm F2 GMは重さに関しては噂通りで、ライバルのキヤノンRF28-70mm F2Lと比べると大幅な軽量化がされており、大口径ながら比較的気軽に使いそうです。噂ではこのレンズは電子補正に強く依存していると述べられていましたが、ソニーは電子補正には依存していないと述べていてるので、この部分は噂とは異なっていますね。

[追記] 国内でもα1 II が正式に発表されました(プレスリリース)。発売日は12月13日、市場推定価格は税込み99万円前後となっています。

[追記2] FE28-70mm F2も国内で発表されました(プレスリリース)。発売日は12月13日、市場推定価格は税込みで50万円前後となっています。