2024年のベストとワーストのカメラ&レンズ

PetaPixelで、レビュアーのクリス氏とジョーダン氏が2024年に登場したカメラとレンズのベストとワーストを選出しています。

The Best and Worst Cameras and Lenses of 2024

ベストのズームレンズ

  • ベストはソニーFE28-70mm F2 GM:ボケは美しく全域でシャープだ。ニッチで大衆受けはしないかもしれないが1本に多くの単焦点レンズが入っているようなレンズでとても楽しい。
  • 次点はシグマ28-105mm F2.8 DG DN Art:全域でF2.8で多用途に使用でき、使っていて楽しめる。
  • 3位はシグマ24-70mm F2.8 II Art:光学性能はソニー(FE24-70mm F2.8 GM II)がわずかに優れているが安価で同様の撮影体験ができ、プロのあらゆるニーズに対応できる優れたレンズだ。

ベストの単焦点レンズ

  • ベストはシグマ500mm F5.6 DG DN OS Sports:持ちやすいサイズでほぼ完璧な画質だ。AFは速く、野生動物やスポーツのあらゆる状況に最適な選択肢だ。
  • 次点はソニーFE85mm F1.4 GM II:初代85mm F1.4の欠点が全て修正されており、小型でほぼ完璧なレンズだ。
  • 3位はシグマ50mm F1.2 DG DN Art:開放から優れた性能を発揮し競合製品に比べて手頃な価格だ。

ベストの動画カメラ

  • ベストはソニーα9III:歪みが完全に排除され、動画ツールと適切なLogが組み込まれている。高価だが、ミラーレス市場に他にこのようなカメラはない。
  • 次点はパナソニックGH7:1年間番組制作に使用したが、決して期待を裏切らなかった。動画の品質は驚くほど優れており、広大なダイナミックレンジと35ビットフロートオーディオであらゆる商業ビデオグラファーの強力なツールとなる。
  • 3位はニコンZ6III:部分積層センサーでローリングシャッター歪みが抑えられ、N-logで十分なダイナミックレンジが得られる。Red LUTと組み合わせれば何でもこなすことができる。
  • ベストのスチルカメラ
    - ベストはキヤノンEOS R5 Mark II:R1から受け継いだ最高に革新的なAF性能で、優れた動画性能とZ8に匹敵する汎用性を備えている。
    - 次点はニコンZ6III:コンパクトでエルゴノミクスに優れ、汎用性が極めて高く、価格に見合った価値がある。ほとんどの人の第一候補になるだろう。
    - 3位はGFX100SII:1億画素のディテールと最新のAFアルゴリズム搭載機でどこにでも持ち運べる小ささだ。

  • ワーストのレンズはパナソニックLUMIX S 26mm F8:このレンズはMFのみで距離目盛りがなく、画質も素晴らしいものではない。非常に高価なレンズキャップのような暗いレンズだ。このレンズはS9のリリースを台無しにした。
  • ワーストの動画カメラはコダックSuper8 Camera:デジタルとアナログの融合で注目を集めたが、使用感は理想から程遠く、外観はクールだが使うのは面倒だ。内部にホコリが入り込み、液晶モニタは使いにくく、露出補正もできない。
  • ワーストのスチルカメラはMint Camera Rollei35AF:PENTAX17は信じられないほど楽しいカメラだったが、Rollei35AFは使いにくく、全体的な操作感は安っぽいのに価格は高い。実用性よりもスタイルを重視したカメラだ。むしろ、ヴィンテージのRolleiの操作感の方が好ましい。

 

交換レンズはシグマがズームの次点と3位、単焦点のベストと3位と合計4本も選ばれており、同社が非常に高い評価を得ているのが目を引くところです。

ズームでベストに選ばれたソニーFE28-70mm F2 GMは、尖ったスペックにもかかわらず比較的サイズが抑えられており、高性能でボケも美しいので、この評価も納得ですね。

カメラはα9IIIが動画カメラのベストで、これは一般向けのカメラでは他にはないグローバルシャッター機で、今年一番尖ったカメラという印象です。スチルのベストはEOS R5 Mark II で特にAFの評価が極めて高いようですね。Z6IIIは動画カメラでもスチルカメラでも選出されており、汎用性が高く高性能なミドルクラス機が欲しい人には良い選択肢になりそうです。

ワーストレンズに選ばれたLUMIX S 26mm F8ですが、確かにもう少し高性能なパンケーキをキットにした方がS9の価値が上がったような気もします。 Rollei35AFは外観が素晴らしいだけに、使い勝手や操作感が良くないのは少々残念ですね。