ニコンの2024年の新製品の評価はB+

PetaPixelに、ニコンの2024年の製品を振り返る記事が掲載されています。

Nikon in 2024: Z6 III and RED Acquisition Bolster Slower Year

  • 今年のニコンは昨年よりも新製品のペースが少し落ち、カメラ2機種とレンズ3本の発売にとどまった。とはいえ、今年のニコンは好調で、ニコンは引き続き市場シェアを取り戻した。さらに、REDを買収したこともプラスだ。

    6月中旬に登場したZ6III は待った甲斐のあるカメラで、部分積層型2400万画素センサーは手頃な価格で高いパフォーマンスを実現している。ダイナミックレンジの点では多少妥協があり完璧ではないが優れたオールラウンドカメラで、大部分の動画・スチルのハイブリッド撮影者にとって総合的にニコンでベストチョイスだ。Z6IIIは読者投票で21.8%の票を獲得し、2位のα9IIIの16.7%を大きく引き離してPetaPixel People's Choice Awardを受賞した。

    11月初めにはZ50II が登場した。Z50II は堅牢で高性能なエントリーレベルのカメラで、スマートフォンからのステップアップする初心者に最適だ。価格が959.95ドルなので、ほとんど全ての人が楽しめるカメラだ。

    Z 28-400mm F4-8 VRは印象的な14.2 倍ズームで画期的なレンズだが妥協はあり、F8と暗いことが明らかなトレードオフだ。このレンズは全てを完璧にこなすことはできないが、ほとんどのことを上手くこなすことができる。

    Z35mm F1.4とZ50mm F1.4 はSラインではないが、光学的に優れたレンズだ。更に良いことに適度にコンパクトで軽く手頃な価格だ。(このシリーズの)新たなレンズの登場を期待する。24mm F1.4をお願いしたい。

    また、ニコンは今年REDを買収した。この買収は業界に衝撃を与え競合他社を驚かせた。ニコンはこの買収によって市場シェアを拡大し動画分野で大きく飛躍できると考えている。REDとの協業はREDが開発した新しいLUTを通じてすでに実感できている。

    2024年のニコンの評価はB+:今年の主役はZ6IIIでこれは素晴らしいカメラだ。Z50IIは市場シェア獲得のために重要なモデルだ。また、3本の新レンズはどれも素晴らしいものだ。ニコンは全体的に多くの新製品を発表しなかったが、2024年の新製品とREDの買収はニコンが正しい道を歩んでおり、2025年に向けてさらに良い態勢を整えていることを示している。

 

Z6III は国内では価格設定が高めなせいか、ランキングではあまり上位に入りませんが、海外では高性能で手頃な価格のカメラとして高く評価されており、人気になっているようですね。また、レンズに関しては24-400mmの超高倍率ズームやF1.4の非Sの大口径単焦点など、他にはないレンズを投入していて、これらのレンズはZシステムを選択する理由になるかもしれませんね。2025年は、噂のZ9IIの登場に期待したいところです。