OM SYSTEMの2024年の新製品は期待はずれだった

PetaPixelに、2024年のOMDS(OM SYSTEM)の新製品を振り返る記事が掲載されています。

OM System in 2024: Not the Year OM System Needed

  • 今年OM SYSTEMが発表した新しいカメラはOM-1 Mark II 1台だけだった。OM-1 Mark II は間違いなく優れたカメラだが、初代OM-1と比べて意味のあるアップデートはわずかだった。

    マイナーアップデート自体は悪いことではないが、OM SYTEMの場合はオリンパスから事業を引き継いで以来、意味のある開発がほとんど行われていないので、これは受け入れがたいことだ。初代OM-1は主にオリンパスが開発したものだ。OM SYSTEMはカメラのラインナップ全体を更新する必要があるが、2024年には状況は変わらなかった。

    レンズに関しては9-18mm F4-5.6 II と150-600mm F5-6.3 ISが登場しており、若干状況は改善しているが、9-18mmは旧型の外観のリニューアルで新しいレンズとは言えず、150-600mm F5-6.3はシグマのフルサイズ用レンズの焼き直しだ。150-600mmは素晴らしいレンズだが、フルサイズ用の設計なので不必要に大きく重くなっている。価格もEマウントやLマウントのシグマ150-600mmよりも高価だ。

    2024年のOM SYTEMの評価は「D」:今年はOM SYSTEMはm4/3への関心をを再び高め、小型軽量といった利点を再評価してもらうために成功が必要な年だったが、それを達成することはできなかった。m4/3の未来に対する懸念が広がる状況の中で、OM SYSTEMはそれを払拭する努力をほとんどしなかった。

    OM SYSTEMが2025年に大きな成功を収め2024年の失望を忘れされてくれる可能性はあるだろう。しかし、ここでの評価は将来の可能性ではなく、今年に実際に起こったことに対してだ。OM SYSTEMはここ2年間でわずか1台のカメラと4本のレンズ(そのうち2本はMark IIモデル)を発表するだけという静かな状態が続いており、これでは十分とは言えない。

 

最近のOMDSは新製品の数が少なく、新製品が登場してもマイナーチェンジのことが多いので、PetaPixelの辛口の評価も理解はできますね。2025年はそろそろフルモデルチェンジの新型機を投入して攻勢をかけて欲しいところですが、どうなることでしょうか。あと、ここでは忘れられていますが、OMDSの今年の新製品には天体撮影用のE-M1 Mark III ASTROもありましたね。