DigitalCameraWorldに、キヤノンが公式に2024年に米国市場の6つのカテゴリでナンバーワンカメラメーカーになったと主張しているという記事が掲載されています。
・OFFICIAL: Canon rules the mirrorless camera market in the US
- キヤノンは米国市場において大勝利を収めたと宣言した。同社は昨年6つの異なるカメラのカテゴリーでナンバーワンのメーカーだったと主張している。要するに、キヤノンはレンズ交換式カメラ全般で王者であると言っているということだ。
ミラーレスカメラ全体でも、フルサイズカメラ全体でもキヤノンはトップであり、当然ながらフルサイズミラーレスカメラでも王座に君臨している。当然のことながら、一眼レフカメラでもトップなのだろうが、それについては言及されていない。
しかし、誇るべき点はそれだけではない。キヤノンはフルサイズレンズとフルサイズミラーレスレンズでも王座を獲得したと主張している。つまり、フルサイズのEOS Rシステムが2024年に大成功を収めたということだ。
Circana Retail Tracking Service によってまとめられたデータによると、キヤノンの主張は以下のように整理できる。
- レンズ交換式カメラでナンバーワン
- ミラーレスカメラでナンバーワン
- フルサイズミラーレスカメラでナンバーワン
- フルサイズミラーレス用レンズでナンバーワン
- フルサイズカメラでナンバーワン
- フルサイズ用レンズでナンバーワン
これは確かに素晴らしい成果であり、昨年ほぼすべての指標で圧倒的な成功を収めたキヤノンには称賛されるべきだろう。しかし、キヤノンがトップではない分野を見てみると、何がわかるだろうか?
実は、キヤノンはAPS-Cカメラでナンバーワンではない。ミラーレスカメラ全体ではトップ、フルサイズミラーレスカメラでもトップだが、APS-Cセンサーを搭載したカメラではトップではない。これはつまり、ソニーまたは富士フイルム(もしくはソニーと富士フイルム)がAPS-C市場においてキヤノンを上回る販売実績を残していることを意味している。
以前に、調査会社のデータでキヤノンが米国のカメラ販売でトップだったという記事が掲載されましたが、今回の記事は、キヤノン自身がそれを公式に発表したのが違いですね。BCN等の日本国内の販売台数のデータではソニーが強いようですが、米国ではキヤノンは非常に強いですね。
APS-Cのカテゴリではキヤノンはトップではないようですが、今年はキヤノンはAPS-Cのボディとレンズに力を入れると噂されているので、今年の新製品次第で米国のAPS-Cでトップを奪取する可能性もありそうです。
CVN-65
キヤノンのAPS-Cはあの貧弱なレンズラインナップを何とかしないと売れないでしょう。
EE JUMP
SONYのVLOGCAMが強いんでしょうか。
今年はキヤノンとSONYの一騎討ちの年になりそうですね。
N
キヤノンはフルサイズ用の超広角から超望遠まで、小型軽量・低価格で写りも上々というレンズを揃えたのが大きいと思います。
ぽにょ
日本だとR10やR50などaps-cが売れてる印象があるのですが米国ではフルサイズが売れているんですね。
A&S
SIGMAのAPS-C用のRF対応レンズが価格面・写りの面で素晴らしすぎるので、それをしっかり超えてくるレンズが出せるのでしょうか?もちろん、F2.8通しの高倍率ズームなど、噂に出ていますけど、それは期待してます。
APS-C好き
CanonはAPS-Cのレンズが少なすぎて初心者に勧めづらいですよね
シロクロ
キヤノンはフルサイズには力を入れてますがAPS-Cに関してはどこかお座なりに見えますから納得です
1toZ
キヤノンはフルサイズのレンズでも初心者向けモデルでは手ブレ補正を付けており
ボディ内手ブレ補正なしのフルサイズ EOS R8 は米国では競争力のある価格です
米国ではそもそも APS-C をあまり売り出さず
エントリーからハイエンドまでフルサイズ機を売り込む戦略なのかもしれないですね
rocky
キヤノンがフルサイズに比べてAPS-Cのラインナップが少しさびしいのは、欧米人の手が大きくてフルサイズの方が売れるからじゃないかと。私はAPS-C機の方が手に馴染むので、これから注力してもらえるなら、大変嬉しいです。
ちばちば
日本では電車移動する方に、APS-Cが売れているようですね。
米国では車移動で、大柄な方が多く、日本よりも所得の多い方多数なので、フルサイズが売れるのかもしれませんね。
霙
大きなカメラの方が好まれるというのであれば
やはりEOS Mは欧米じゃ売れなかったのでしょうね。
今回の宣言もそうですが、日本より米国市場の方が重要度高いということの表れでしょう。
KISS Rを待ちながら
EOS Rシリーズはあの大きさ故に見送った口ですが、米国市場では逆に大きさがヒットの要因の一つかもというのは興味深いですね(PCでも、似たような理由でラップトップが日本ほど売れないと聞いたことがあります)