PetaPixelに、ソニーイメージングエンターテインメント事業部長のインタビューが掲載されています。
・Sony Embraces E-Mount Competition Because It Believes Alpha is the Best
- ミラーレスカメラの市場自体が拡大していることを非常に嬉しく思う。写真家やハイブリッドカメラマンの選択肢がこれまで以上に増えたことで、ソニーは3つの理由で競争上の優位性を維持できたと考えている。
まず、当社グループ内に独自のイメージセンサーメーカーがあることだ。ソニーセミコンダクタソリューションズは、αだけでなく、多くの交換レンズ式カメラに使用されているイメージセンサーを製造している。
2つ目は、カメラとレンズだけでなく、トータルなワークフローソリューションにも注力していることだ。プロのスポーツカメラマンを含む多くの写真家が使用するPDT-FP1ワイヤレストランスミッターなど、プロレベルのワークフローソリューションを提供している。
3つ目は、AIベースの技術だ。ソニーの最近のカメラのほぼすべてに、AI支援による被写体認識とAFを強化する専用のAIプロセッサが搭載されている。AI技術は写真家による創作活動そのものに活用できるが、写真の真正性を検証する方法としても活用できる。
ソニーは、自社製のセンサー、ワークフローソリューションの拡大、AI技術のおかげで、自社のカメラが競合他社に勝っていると自信を持っているが、レンズに関しても喜んで誰とでも対決するつもりだ。サードパーティメーカーのレンズは、映像クリエイターに利益をもたらすと考えている。競争は激しいが、それは良い競争だ。
Eマウントのオープン性はαシステムの「強み」だ。各社が素晴らしいレンズを製造しているため、ソニーはレンズをさらに改良する必要がある。誰が製造したかに関係なく、優れたEマウントレンズはαシステムを強化すると考えている。サードパーティメーカーと共同で開発しているため、当社のシステムは他に比べて多くの機会を提供する。
ソニーはサーパーティーのレンズメーカーとの競争がよりよい純正レンズの開発に繋がり、また全体としてEマウントシステムが強化されると考えているようで、この方針は大成功していると言ってよさそうですね。
ソニーの強みに関しては、センサーをグループ内で製造しているのは間違いなくソニーの大きなアドバンテージですね。AIに関しては、ソニーのAIチップ搭載機のAFは非常に優秀ですが、この部分は他社もがんばっている印象です。
てつ
純正レンズは100%のパフォーマンスが出せるのでしょうがアマチュアとしての
歳出は限度がありサードパーティー製レンズはありがたいし、選択肢が広がるので
戦略的にアリですね。
でも近年レンズもボディーの高額なので中々手が出せない現実アリ。
林檎狂
これは健全な考え方だと思います。
サードパーティと切磋琢磨して、より良い物を作っていってほしいと思います。
クリーシー
メーカーにもそれぞれ思惑はあるのでしょうが近年のカメラ機材の高騰ぶりにはもうついていけなくなりつつあります。
サードパーティのレンズには純正にはない面白いレンズもあり価格もお手頃でありがたい存在です。
SONYが「良い競争だ」との発言にはとても共感できますね。
raybirdnet
αシリーズのより発展の為にも、是非サードパーティ各社レンズのAF-Cモードでの連写枚数とテレコンが付けられないと云う制限の撤廃をソニーさんにはお願いしたいですね。
ぱなそにこん
記事の「2つ目」のところは重要な気がします。
昔は報道といえば、写真を撮ったらフィルムを抜いて渡して、言わばカメラメーカーの仕事はそこまででした。現像も印刷も、“あとはよろしく”だったはずです。 それが現在では通信と配信になり、それを高速・安定・大容量で実現するまでが、カメラメーカーの仕事になりました。どのような状況下でもそれをしなければ、報道機関に信頼してもらえません。ソニーは地道にやってきました。ベータカム以来の、報道現場のノウハウの蓄積も、生かされているのではないでしょうか。
ジン
サードパーティレンズを使うと、秒間コマ数が減るので、それがどうにかなればさらに売れるでしょうね。
あとは、秒間コマ数がニコンやキヤノンに追いついて欲しいです。
koppel
「その通り」と言いたいところですが、それならばサードパーティーはテレコン対応が不可とか、AF-C時の高速連写に不対応とかを止めて欲しいですね。テレコン不可は、どのマウントも同じようですが。
dorasuke
他のメーカーに比べればオープンかも知れませんが、15コマ制限とかテレコン不可とか取っ払ってくれるのが正しい競争なんじゃないでしょうか?
と、皆思っているのでは・・・。
Eマウントに浮気中のOM
「サードパーティメーカーと共同で開発しているため、」という件が気になる。誤訳?
サードパーティにテレコンも開放してくれたらもっと良くなると思うので、是非。
管理人
「サードパーティーと共同で開発」は原文(we are developing it in collaboration with third-party manufacturers)そのままです。個々の製品を共同開発するという意味ではなく、サードパーティーと共にEマウントシステムを作り上げていくという意味だと思います。
ピョン吉3
Eマウントはオープンと言っているが 現実はそれほどオープンとは思えないです。
純正以外では連写の15コマ制限があったり、テレコンの使用ができないとか、色々制限があります。
タムロンやシグマで良いレンズがあり、購入したいと思うのですがその制限がありどうしても購入ができません。
他のマウントでは そのような制限がないものがありますよね。
多少 金額が上がっても 制限がある状態では 公平な競争をしているとは 思えないです。
ぜひ撤廃してほしいです。
Mスクエア
かつて、日本のパソコン市場では、NECの98シリーズが事実上標準機でした。
でも、1990年代にWindows95が発売され、その当時DOS/V機と言う名の現在のWindowsマシンが次第に増えて来て、現在ではそのほとんどがWindowsマシンです。
カメラの業界も、フィルム時代に公開マウントのKマウントが普及するかに思われましたが、結局末期は同じKマウントでも互換性の無いモノになってしまいました。
デジタルになってからも、オリンパスやパナソニックのフォーサーズ/マイクロフォーサーズによるマウント共用化の流れが加速するかに見えましたが、ソニーのEマウントが出て来てマイクロフォーサーズの陣営は、イマイチ伸び悩んでいます。
公開されたEマウントとは言え、やはり、本家ソニーの特殊な用途では制限があるようで、且つマウント口径から超のつく大口径レンズは難しそう。
そして、ライカ・パナソニック・シグマのLマウントアライアンスは、ここに来てSIRUIの参加もあるみたいで、そのうち、このLマウントアライアンスが更に増加するかもとの可能性もあります。
DJIなど中華メーカーや傘下のハッセルブラッドなどが、高性能で尚且つ安価な(20万円台)くらいのレンズセットを売り出せば、一気に流れが変わるのではないかとすら懸念しています。
日本のカメラメーカーは、もっとユーザー目線で、普及するミラーレスを作って欲しい。
adoruk
テレコンOKにすると、ボディ側のマウントを作れることになり、Eマウントの他社製カメラの製造を許すことにつながっていくため今後も難しいと思います。
インタビューの回答からはサードパーティの参入効果はレンズのことのみ述べられているので、Lマウントのようなアライアンス化の動きもないですね。
レンズはあってもボディが無ければ撮れないですから、他社製レンズが売れればその分もボディが売れるため、サードパーティがレンズでいくら出てもいいというビジネス戦略なのでしょう。
焼き飯
サードパーティもAF-C連写数、アクティブ手ぶれ補正、
ブリージング補正等が純正レンズと同じように使える事を願っています。
サバハム
テレコンや連写性能の制限はありますが、他社の状況と比べたらオープンな気がします。それに会社は利益を追求しないといけませんので、差別化はしても問題ではないと思います。
逆にレンズメーカーは他社のビジネスに乗っかる形なってますからカメラメーカーにはクレームは言える立場ではないかと思います。
他方、ポジティブな感想としては、サードパーティー製レンズの性能、デザイン、品質が高いレベルで、安さ以外の付加価値をユーザーが認識してるのかなとも思いました。
根底には他の方も仰るように機器の価格上昇があるんでしょうね
破格どっと来ぬ
テレコン対応といっても、ソニー純正のテレコンにサードパーティー製レンズの装着を可能にすれば良いのにとは思います。
技術的に難しいのかな?
あとはみなさんおっしゃる連写・アクティブ手ぶれ補正・ブリージング補正の制限(厳密にはEマウントの元々の規格からの拡張であって、制限ではないと思いますが)が開放されて欲しいですね。
Noppo
Eマウント開放がSONYミラーレスの売上げに貢献していることは確かだと思います。
ただ、以前は気にならなかった制限が、カメラの進歩とともにサードパーティー・レンズの見劣り感を顕著にする要因となってきました。
ブリージングは技術で何とかなるかもしれませんが、連写速度は技術では対応できない制限なので、こちらを何とかしてもらわないと、近年よいレンズを開発しているタムロン・シグマが、そしてユーザーもかわいそうです。
シュワシュワ
現実としてオープンを思想に始めたと言うよりは、後発が追いつくために取った戦略だとは思いますが、オープンなのは良いですね
いくらかある制限についてはユーザー目線では勿論開放してほしいけど、仕方がないと思います
m4/3だってパナとOMDSで互換性がないところがありますし、高度なところはEマウントの仕様を越えたソニー独自の拡張というところではないでしょうか?
そういう部分は自社のみでやる方が自由に開発できますし、仕様変更やアップデートにも柔軟に対応できます
これをサードもケアしろとなったら著しくコストがかかるでしょう
拡張部分を閉じるのは企画の親企業としての利益を守るためでもあり、それを非難はできないと思います
Tsu
連射制限の高速通信がどのような仕組みなのかはわかりませんが、ブリージング補正のようにボディ側にレンズ毎の識別が必要だとしたらサードパーティレンズに制限が解除されることはないと思います。
Firmwareに組み込む必要が出てくるので不可能ではないけど現実的ではないはずです。
高速連写が必要なら純正レンズを買ってねという事になりますが実質α1とα9なのでAFを含めて純正一択だと思うのですがどうでしょうか?
テレコンはマウント側を解放しないという意味なので(これは互換ボディを警戒している?)実現可能だと思いますがE>Zマウントのアダプターとか、互換ボディも存在していたのでライセンス関係の縛りだけだと思います。
りん
連写性能や動画系の各種補正なんかは簡単にオープンに出来ないのではと思っています
例えば連写性能に関してはレンズ側のAFアクチュエータがボディ側の性能に追いついているのか
もしついていけない性能だったりボディ側が想定している動きをしてくれない場合ピンボケ写真を大量生産することになりそれはボディの信頼性や評価を落とすことになるのかと
ブリージング補正もそのレンズの性能を把握したうえでの補正
なんならソニー純正ですら対応していないレンズもあります
ソニー側がわざわざ他社製レンズに合わせてファームを対応させていくわけにはいきませんし
もちろん自分もシグマのレンズが多いので対応してほしいですけどね
簡単に撤廃、制限解除ってものではなく、すべてのEマウントレンズに最適化しなければならないと考えると簡単にできることではないと思います
しかもやったところで自社レンズが売れなくなるだけですから
のりにぃ
15コマ制限なのはEマウントでの高速通信制限が理由ですよね?
30コマ連写等の際にAF-Cで追従するために低速通信だと制御が間に合わない。
ニコンはライセンス制で高速通信を認めているので、
サードパーティーのZマウント版はEマウント版に比較して
2万円くらい値段が上がる。
ソニーもライセンス制で開放する話はなかったでしょうか?
ponpoko
Eマウントの仕様公開は基本的にライセンス料が発生していないので、サードメーカーはかなり恩恵を受けていますね。本当の意味でオープンだと思います。いいサードメーカーレンズがソニーの純正レンズのレベルを上げてきたのかもしれませんね。
高速連写でのAFや各種補正機能はボディー側の仕様なので、そもそも「無料」ライセンスに含まれていないようです。サードメーカーもライセンス料を払ってこれらの仕様を公開してもらう努力をしてほしいですよね。そうすると値段が上がって、純正との競争がかえって不利になるかもしれませんが。
ちなみに、下記リンクからライセンスについては知ることができますね。
https://support.d-imaging.sony.co.jp/www/e_mount/jp/detail.html
メカ好きおじさん
SONYがEマウントの仕様を無償公開しているのは、メモリースティックとATRACをクローズドにして規格競争で敗れた経験がある事を考えたら明白かなと思います。
レンズメーカーもリバースエンジニアリングをせずにレンズを開発できるなら工数がかからないので願ったりではありますので、それに対して制限が多いと言うのはSONY視点からすると「だったら機能制限をかけてる部分の開発工数を回収させてくれ」て話になります。
今の複雑な仕様を構築するのもタダでは無い事を考えたら、投資回収の視点からすると無償公開は大英断だったと思います。
結果としてSONYの思惑通りにレフ機からミラーレス機へのゲームチェンジが成功して、サードパーティと純正で切磋琢磨出来ている現状かなと思います。
メチルレッド
>ソニーはレンズメーカーとの競争がαシステムを強化すると考えている
キヤノンからソニーに移行した私としては、ソニーのサードパーティーに対する対応は十分ありがたいものです
例えばキヤノンのRF28-70mm F2.8は17万でシグマの2倍の価格です
どうもキヤノンのレンズが割高な印象でしたが、
サードパーティーという競争相手がいないから、キヤノンはレンズを割高に設定できるのでしょう
レン
ユーザー視点での要望も大切ですが、、、サードパーティがレンズを開発する上で無駄な開発費を支出しなくて良いから品質が良くて値段が純正より抑えられているだけの話で、本当に公平にしたらサードパーティのレンズも開発コストを鑑みたら純正並みに高くなるのではないかと思います。その横並びの価格の中で純正とサードパーティのレンズ、どちらを選ぶ?となったらどうなんですかねー??
グロンタイループ
連写に関しては現状α1とα9以外のボディは関係ないし、フラグシップで連写が必要なものを撮るのであれば純正を選ぶのが理にかなっていると思います。
コメントにあるようにライセンス料やら開発費の増大で販売価格が純正に近づいたらサードの魅力が半減です。
α1や9を使ってない、連写もテレコンも必要ないユーザーの方が多いのではないかと思います。