昨年夏からレンズ交換式カメラの販売が息切れし始め、コンパクトカメラが伸びている

BCN+Rに、レンズ交換式カメラとコンパクトカメラの市場動向に関する記事が掲載されています。

息吹き返すかコンパクトカメラ――今年に入り好調維持

  • レンズ交換型カメラが息切れし始めた。昨年夏以降前年割れ基調になっている。特にコロナ禍終息以降、市場回復の原動力として機能してきた。しかし、コロナ明け後の反動需要がほぼ一巡。折からのインフレに伴う単価上昇が購買意欲の減退を招いているのも一因だ。

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  • 一方、今伸びているのはコンパクトカメラ。昨年11月以降、販売台数前年比の2桁増が続いている。2月現在で、コンパクトカメラの販売構成比は、販売台数が71.0%、販売金額が37.8%。依然として台数では主流のカメラだ。ところが、メーカー各社は、カメラ機能の進化が著しいスマートフォンにコンパクトでは戦えないと判断。白旗を掲げ、市場に残ったのは、ほとんど高級機ばかり。低価格コンパクトのラインアップは消えかかっていた。そこにはまったのが、コダックなど安価なカメラを得意とするメーカー。1~2万円台の手ごろなコンパクトカメラでシェアを伸ばしている。

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BCNのデータでは、昨年の後半からレンズ交換式の販売は明確に落ち込んでいて、代わりにコンパクトカメラの販売が伸びているのが見て取れますね。レンズ交換式カメラはフルサイズはもちろんですが、最近はAPS-Cやm4/3でも結構高価になってきているので、気軽に写真を楽しみたい層がコンパクトカメラに流れているのは理解できますね。

コンパクトカメラの販売台数シェアは最新のデータでは、コダックが1位、富士フイルムが2位、キヤノンが3位で、レンズ交換式とは全く異なる状況になっているのが興味深いところです。