OM SYSTEMの次期PENがどのようなものになるのかはまだ決まっていない

DPReviewに、OMDS(OM SYTEM)開発陣のインタビュー記事が掲載されています。

New Pen not yet on the drawing board, says OM System

  • 「新しいPENのコンセプトをOM SYSTEMのブランドとして検討している」とOMシステムのブランド戦略・製品企画担当副社長の富樫氏は述べた。

    「OM-3とPEN-Fシリーズはコンセプトが異なり、基本的にPEN-Fシリーズは究極の美しさと究極の職人技を追求している。一方、OM-3は本物の素晴らしいクリエイティブな写真を撮ることがコンセプトだ」

    しかし、将来のペンがどのようなものになるか述べるのはまだ早すぎると彼は述べている。

    「カメラの設計はまず製品のコンセプトを決めなければならないと我々は考えている。そのため、カメラのコンセプトを決める前にカメラの設計を始めることはない。製品のコンセプトが最初だ。製品コンセプトがまだ決まっていないため、新しいペンの製品デザインがPEN-Fのようなものになるのか、それともE-P7のようなものになるのかはまだ決まっていない」

    しかし、OM SYSTEMがPENシリーズを継続する予定であることは明らかだ。

  • コンパクトカメラの売上が増えているにもかかわらず、富樫氏は、愛好家向けのコンパクトカメラを期待すべきではないと述べている。

    「現在のコンパクトデジタルカメラの人気について、低価格モデルが世界的に非常に売れているようだが、これは一時的な傾向だと感じている。TGシリーズの後継機の開発は引き続き検討しているが、現時点では他のコンパクトカメラのシリーズを発売する予定はない」

    しかし、TG シリーズには確実に将来性があると富樫氏は述べている。

    「TGシリーズは今でも生き残っており、市場で好評を博している。TGシリーズは厳しい環境でも信頼できるツールであり続けている。最も重視しているのは、スマートフォンとの接続性ではなく、機動性と操作のしやすさだ」

    「我々は常により大きなセンサーを使用した、より高性能な新しいTGシリーズを追加するかどうか、あるいはレンズ交換式のTGを追加するかどうかについて話し合っている。しかし、TGシリーズに求められる要件は非常に厳しいため、現時点ではこのコンセプトを実現するための最善の答は見つかっていない。たとえば、大きなレンズや、交換可能なレンズの落下耐性を強くすることは非常に困難だ。また、より大きなセンサーを採用すると本体が大きくなりTGの機動性が失われる」

  • 現在のm4/3レンズのラインナップに、OM-3ユーザーが望む選択肢がすべて揃っていると思うかどうかを尋ねた。

    「まだだ。小型軽量で明るいレンズの開発にも取り組んでいる。将来的には新しいレンズを作る余地はある。『パンケーキレンズを作ってくれないか』とよく言われるが、パンケーキレンズの売れ行きは全般的にあまりよくない。それでも、我々は検討を続けている」

 

最近のインタビューではPENシリーズの継続に関して肯定的な発言が続いていますが、新型PENのコンセプトもまだ決定していないということなので、実際に新型PENが登場するまでにはまだかなり時間がかかりそうです。とは言え、登場すること自体はほぼ確実のようなので、安心して待つことができますね。

コンパクトカメラに関しては、TGシリーズ以外に手を広げるつもりはないようで、現時点では期待しない方がよさそうです。TGの派生モデルは検討はしているようですが、タフさを維持する観点から、センサーの大型化やレンズ交換式の採用はなかなかハードルが高そうですね。