OM SYTEMは継続的に利益を出せる体制に変革できた

phototrendに、OMDS(OM SYTEM)製品企画・ブランド戦略担当副社長のインタビューが掲載されています。

Interview OM System CP+ 2025

  • (OM SYSTEMの財務状況は?)
    報告書は公開できないが、過去3年、売上と利益が増加している。会社の規模は小さくなったが、継続的に利益を出せる体制に変革することができた。

  • (OM-3の開発の経緯とデザインについて)
    OM-3のコンセプトは「本物らしさ」と「創造性」の両方を兼ね備えたカメラを作ることだ。そこで、OM-1のハードとソフトをベースにして、この新しいカメラを設計することに決めた。特にグリップについては、付けるべきかどうかが議論になったが、最終的にはグリップを搭載しないことに決めた。グリップがなくても、例えばED 12-100mm F4を装着して快適に使用できるからだ。

  • (フィルムカメラを開発は検討しているのか?)
    現時点ではフィルムカメラの予定はない。

  • (OM-3がOM-1II を凌駕してしまう恐れはない?)
    これらの機種は用途が異なるため、競合するとは考えていない。OM-1は野生動物、野鳥、マクロ撮影、アウトドアに適している。OM-3ではより気軽に写真撮影を始めたいという新しいタイプのユーザーにアプローチしたいと考えている。

  • (4/3センサーのプレミアムコンパクトカメラの登場はあるのか?)
    現時点ではそのような計画はないが、そのような製品の商業的な可能性について研究はしている。

  • (OM-3はストリート写真用としては多機能すぎて価格が高くなる心配はないか?)
    OM-3はストリートだけでなく、旅先の風景撮影も目指した。プロファイルコントロールとCP機能はプレミアムな機能を正当な価格で提供しており、ユーザーの期待に完全に応えていると考えている。

  • (OM-3のEVFがOM-1の576万ドットではなくOM-5の236万ドットなのにはがっかりした)
    OM-3のEVFはドット数はOM-1IIよりも少ないが屋外での視認性が優れている。

  • (いくつかのメーカーは非常にコンパクトなボディでエントリー機に再参入しているが、PEN EP-7の後継機は検討しているのか?)
    PENシリーズはOM SYSTEMの中核となる製品であり、後継機の可能性を積極的に検討している。

  • (パナソニックが2600万画素 4/3センサーを採用しているが2000万画素より画素数が多いセンサーは採用しないのか?)
    当社のセンサーは読み出し速度が速く、コンピュテーショナルフォトを可能にし、ローリングシャッター歪みを最小限の抑えることができる。これらのメリットを考慮すると、現在のセンサーは総合的に最高のパフォーマンスだと考えているが、当社はより高解像度のセンサーも含め、新しいセンサー技術を探求し続けている。多くの顧客と話をしているが、センサーの解像度の問題は、3、4年前に比べて重要性がかなり低くなっている。最も重要なことは、用途と撮影スタイルに最適なセンサーを選択することだ。

 

OM SYSTEMは継続的に利益を出せる体制に変革できたということで、m4/3ユーザーの方はまずは一安心ですね。

PENシリーズに関しては、「中核となる製品」「後継機の可能性を積極的に検討」と、PetaPixelのインタビューと同様に肯定的な発言で、新型機の登場もかなり期待できそうな雰囲気ですね。