DPReviewに、PENTAX 17の主任設計者のTKO氏が退社したというニュースが掲載されています。
・Ricoh's film future in question as Pentax 17 lead designer moves on
- PENTAX17は約20年ぶりのペンタックスの新しいフィルムカメラだったため、フィルム愛好家にとっては興奮の連続だった。しかし、興奮が続く一方で、ちょっとした障害にぶつかってしまったようです。PENTAX 17の主任設計者であるTKO氏は、本日に自身のInstagramで、リコーイメージングの退社を発表した。
その後、Kosmo Photoは、ペンタックスフィルムプロジェクトの将来について疑問を呈するリコーイメージングヨーロッパの声明を掲載した。
TKO氏は自身の投稿で、これまで数多くのデジタルカメラの設計に携わってきたこと、そしてここ数年はフイルムカメラの設計にも携わってきたことを説明した。さらに、それは「かけがえのない財産であり、幸せだった」としながらも、休息が必要であり、しばらく休暇を取るつもりだと述べている。
TKO氏はPENTAX 17の設計に欠かせない存在だったので、彼の退社は間違いなく影響を与えるだろう。リコーイメージングヨーロッパがKosmo Photoに出した声明では、「TKOはそのキャリアを通じてペンタックスの設計と開発に大きく貢献し、最近ではPENTAX 17で重要な役割を果たした」「TKO はペンタックス フィルムプロジェクトで重要な役割を果たしたが、彼の退社は将来のフィルムモデルには影響しない」と説明している。
もちろんこれは朗報ではあるが、リコーイメージングヨーロッパは、Pentax 17の反響を評価し、それが同社のフィルムカメラに関する長期的な計画にどのような影響を与えるかを検討していると述べた。同社は、次のステップを踏む前にフィードバックを収集する時間が必要だと説明している。これは、新たなPENTAXのフィルムカメラの展開を完全に否定するものでも、一時停止を示唆するものでもありませんが、少なくとも短期的には期待を抑制する内容となっている。この件についてリコーUSAにもコメントを求めが、この記事の執筆時点ではまだ回答を得られていない。
PENTAX17の開発で活躍したTKO氏がリコーイメージングを退社したということで、今後のフィルムカメラプロジェクトに影響が無いのか気になるところですね。とは言え、リコーイメージングヨーロッパは「将来のフィルムカメラに影響はない」と述べているので、TKO氏の退社に伴ってフィルムカメラプロジェクトが終了してしまうことはなさそうです。
PENTAX17は予想を遥かに上回る成功を収めているようなので、フィルムカメラの第2弾が登場することに期待したいですね。
や
名機の開発責任者が早々に退職してしまうのはクルマの世界ではよくあることです
ノウハウはもちろん引き継がれるでしょうし
メーカーのフィロソフィーが変わることもないでしょう
ほっじす
個人のXアカウントで発信されていたのを見かけて驚くと同時に、企業の規模に関係なくカメラ設計というのは大変なお仕事なのだなぁと想いを巡らしていました。
これからはプロジェクトを引き継がれた若いエンジニアの方々に期待ですね。
SoA
とても驚きました。次のフィルム機の仕様やデザイン、発売時期には少なからず影響しそうですね。J Limited シリーズ含め最近のPENTAXのフロントパーソンだったTKOさんにはありがとうございましたと言いたいです。
おじさん
メーカーの大小で違うだろうけど、どの位のスタッフ数でどういう担当分けでどうやって開発しているのか気になりますね。
機種毎に担当分かれてるのか、同じ担当が同時に多機種開発しているのか、一つ終わったら次の機種なのか。外注に試作指示するのか自社試作もするのか。
開発部門って3人しかいないってことはないだろうけど50人もいるってこともないと思うし、発売サイクルや機種数やデザインや機能の傾向等と比べてみたい。
kmz
次のカメラは17とはデザインの方向性は変わってくるでしょうし、J-Limitedはおしまいかもしれないですね。
TKOさんが、今後は何をするのかも気になります。カメラのカスタム工房とか開いたら楽しそう…。
ジン
TKO氏の退社は非常に残念です!
フィルムカメラプロジェクトがストップすることはなくても、開発スピードが遅くなることは考えられそうですね。
個人的には、PENTAXにはフルサイズのコンパクトフィルムカメラを、RICOHにはAPS-Cの防水カメラを作って欲しいです。
スナッキー
TKO氏の退職驚きました。そして残念です。
PENTAXのカメラを近年牽引して来た立役者の1人でしょうから、影響は少なからずと思います。
フイルムプロジェクトは動くにして
他のデジタルカメラも含めデザイン等の傾向が
変わっていくのかも知れませんね。
(J Limitedなどのノリは無くなるのかな…)
また、4月から新たな展開…とかでしょうか。
氏の今後のご活躍とPENTAXの新たな展開に期待しております。
apple2
TKOという方ときどき名前をお見かけしていたのですがどういうお方か存じ上げなくて、社員の方だったのですね。社員があだ名でメディアに搭乗するのはペンタックスだけなのでは?
ササニシキ
定年ではなく自己都合での退社なんてすか?
後者なら、何か事情あってのことかと思います。
ペンタックスは開発者の顔が見えるところがあり、
私も時々興味深く見てたので残念です。
後輩が継承してくれるなら安心ですが、
17以外に音沙汰ないペンタックスだけに、
心配ではありますね。
元OMファン
かつての名レンズ設計者の方、
K10D開発の先頭に立たれたあの方、
そして17の開発に多大な貢献をなされたTKOことSさん。
ペンタックスの未来はどうなりますかね…。
企業の業績や統治に関してなのか、
カメラ好きの社員の方々が必ずしも居ずらい時代になったのでしょうね…。
世界中のカメラファン、アナログ写真好きの人々には、広く認識されたわけですから、
人としては素晴らしいことですね!
Mスクエア
一社員が辞めたくらいで大袈裟なとも思いましたが、それでなくてもPENTAXが瀬戸際という時に、あっさりと辞められるのは、何か事情がありそうですね。
海外の有名なデザイナーで、大きな影響力を持っている方もいらっしゃいますが、今後のPENTAXの商品開発が見ものです。
lk
「工房的」ものづくりについて
PENTAXが紹介している内容とはやや異なりますが、良くも悪くも「工房的」なものづくりとは、少人数で設計から製造までを担い、職人一人ひとりが大きな采配を振るわなければ成り立たない製品づくりだと感じます。まるで「一人親方」のような体制で、たとえ数名のチームがいたとしても、そのブランドや職人の手によって生み出されるモノを求めるファンがいる以上、その継続性が課題となるのは惜しいですね。
内情はわかりませんが、今後も引き続き、魅力的な製品を世に送り出してほしいと思います。
猫
結局のところフィルムカメラの置かれている状況はカメラメーカーだけで完結するわけではなくフィルムやプリント等があるのでそれらも含めてビジネスとして次のステップに進むべきか検討されるのでしょうね。
個人的には現代版 PENTAX 67 が欲しいところ
pilorquetch
何故退社をわざわざ公表したのか
わからない。完全守秘でよくない?
ブランドにとり何かプラスに
なるのだろうか?
台形パターン
リコーグループでは2月末位まで40歳以上の早期退職を募集していたようですね、私が付き合いのある方も三月末付でやめられたようです。
一般的に早期退職は有能なかたから辞められると聞きます、次のステージであっと言わせるようなプロダクトを企画してくれる事を期待します。
リコーも早期退職で身軽になったぶんさらなる飛躍を期待します。
m2c
多分ですが、GRシリーズにリソースを集中させるんではないでしょうかって気がします。もしそうなら、とても残念です。
マスター
数年前のKP J limitedの頃の写真と比較すると、最近は失礼ながら老けた感がありますね。企画やデザインのみならず、様々な調整で忙しかったのでしょう。
社長さんが変わってからJ limitedも終わり、グッズも出なくなったので、退社して外に出る時期なのかもしれませんね。
フリーでもやっていける方だと思いますので、別の場でプロダクトを見せて欲しいと思います。
ペンタファン
K-1 Ⅲ を待ち焦がれているんですが、m2cさんがおっしゃるようにGRシリーズにリソースを集中させるのなら、やはりモノクロ版も出して欲しいところですよね。
ぷう太
先日クラブハウスに行ったらセンサークリーニングパックも簡易点検もやらなくなっていて全て工場送りになってました
経費削減でどんどん人員を減らしてるんだろうな
しらいし
つい最近に応援と株主優待の半々の気持ちでRICOH株買いましたが、ちょっと残念な報せですね。
TKOさんは最近のPENTAXを引っ張ってきた表の顔たる方ですが、最初に登場した頃に比べて苦労してるのかなという雰囲気が出てましたから、こういう事もあるのかなと。
辞めた影響が全くないとは思えませんが、大筋では変わらないと思いますのでこれからのRICOHイメージングには長い目では期待してますし、TKOさんの休息後の活躍にも期待しています。