サードパーティー製フルサイズ対応RFレンズの登場はしばらく時間がかかりそう

マイナビニュースに、キヤノン副社長のインタビュー記事が掲載されています。

【CP+2025】フルサイズ対応RFレンズ、サードパーティへの展開は キヤノン戸倉氏に聞く

  • 2024年、RFマウントのサードパーティへの開放が実現したが、いまのところAPS-Cに限られており、主力であるフルサイズ対応の交換レンズの登場が期待されているが、残念ながら今回の取材では前向きな発言はなかった。サードパーティからフルサイズ対応レンズが登場するのは、しばらく時間がかかることになりそうだ。

    今回の囲み取材では、「2024年にシグマとタムロンが発表したRFマウントレンズは、APS-Cミラーレス対応製品に限られていた。この点に関しての考えや、今後の戦略は」という疑問を戸倉氏に投げてみた。

    戸倉氏は「他社がいくつかのRFレンズを出し始めているが、他社がどういうレンズを出すかについては我々は預かり知らない状況で、こういうのが出てきたのかと知るだけ。許諾など契約の内容については、とても外に言えるものではない。今は、我々の事業戦略の中で契約の内容を決めている、としか言えない」とコメントした。

    当面は、カメラボディよりも利益率の高い自社製フルサイズ対応レンズの販売を優先したい、という考えとみられ、サードパーティへのフルサイズ対応レンズの展開は慎重な姿勢が続く見通しとなった。もちろん、フルサイズ対応レンズの展開を否定したわけではないので、今後の動きに期待したいところだ。

 

以前に、「キヤノンが2025年にサードパーティーにフルサイズ用のRFレンズの使用を許諾する」という噂が流れたこともありましたが、この件に関しては現時点ではキヤノンはノーコメントで、マイナビニュースは「慎重な姿勢が続く見通し」「しばらく時間がかかりそう」と解釈しています。RFレンズのラインナップが一通り揃ったら、できればフルサイズレンズをサードパーティーに開放して欲しいところですが、どうなることでしょうか。