キヤノンのイメージング部門の2025年Q1は「EOS R5 Mark Ⅱ」が好調で大幅な増収

キヤノンが2025年12月期 第1四半期の決算を発表しています。

決算短信・説明会資料

  • 2025年第1四半期の世界経済は、総じて底堅い成長が続いた。カメラ市場は、ミラーレスカメラを中心に需要が堅調に推移している。当四半期は、ミラーレスカメラやレーザープリンター、ネットワークカメラが高い成長を示すとともに、全ての事業が増収となり、売上高は第1四半期の売上高としては過去最高の、前年同期比7.1%増の1兆584億円となった。
  • 利益は売上増に加えて、昨年行った販売構造見直しの効果もあり、20%以上の増益となった。
  • セグメント別の状況:イメージングビジネスユニットでは、レンズ交換式デジタルカメラは、在庫状況が健全化していることに加え、前年下期に発売したEOS R5 Mark Ⅱが引き続き好調な販売を維持しており、大幅な増収となった。ネットワークカメラも、市場が安定的に成長する中、販売が伸長した。これらの結果、当ユニットの売上高は、前年同期比20.8%増の2,121億円、税引前四半期純利益は、前年同期比116.8%増の323億円となった。
  • 通期の見通し:欧州の政治不安や中国の不動産問題に加え、米国の関税政策が打ち出されたことで、先行きの不透明感は一段と高まりを見せている。レンズ交換式デジタルカメラは、動画撮影ニーズや若年層の需要も増えており、市場は堅調に推移する見通しだ。

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キヤノンの会社全体の2025年第1四半期の決算は、売上高は第1四半期では過去最高となり20%の増益と好調ですね。イメージング部門はEOS R5 Mark Ⅱが好調で大幅な増収となっており、他の部門と比べても非常に良い数字が出ているようです。レンズ交換式デジタルカメラの通期見通しは「堅調に推移する見通し」となっていますが、現在、米国の関税問題が先行き不透明なので、実際どうなるかは蓋を開けてみなければ分からないですね。