富士フイルム「GFX100RF」のワイコン/テレコンは要望次第で検討する

DPReviewに、富士フイルム開発陣の主にGFX100RFに関するインタビューが掲載されています。

We interviewed Fujifilm's executives about the GFX100RF and Content Credentials

  • (GFX100RFのターゲットは?)
    GFX100RF はストリート写真やドキュメンタリー向けで、できるだけ小型軽量になるように開発した。X100VIをそれほど意識して設計したわけではない。これはX100VIよりも遥かに高価なカメラなので、より高級感が出す必要があるためだ。高級感のあるデザインの要は、アルミニウムの塊から削り出されたトッププレートだ。トッププレートの削り出しには5時間かかる。

  • (GFX100RFのレンズについて)
    GFX100RFはレンズ交換式カメラではないので、レンズの後部がセンサーに非常に近く、センサーサイズをほぼカバーしている。これが、このような小さなレンズを製造できる理由の1つだ。焦点距離とF値についてはいくつかの選択肢を検討したが、これが最もコンパクトで画質が最高のレンズを作ることができるものだった。

  • (IBIS非搭載について)
    カメラをできるだけ小さくするためにIBISは搭載しなかった。IBISを追加するとカメラが著しく大きく重くなってしまう。

  • (テレコンは追加されるのか?)
    センサーが102MPなので、デジタルテレコンバーターが機能すると考えている。しかし、ユーザーからのフィードバック次第で、もちろんワイドコンバーターやテレコンバーターの可能性も検討する。

  • (アスペクト比ダイヤルについて)
    このアナログダイヤルは、デジタル技術とフィルムカメラを結びつけるものだと思う。我々は中判カメラの新しい顧客を獲得しようとしており、中判カメラへのオマージュを込めるには、このカメラが最適だと考えた。我々は後処理ではなく、被写体を撮影する段階で、この機能を使用してアスペクト比を変更できるようにしたいと考えている。

  • (ハイブリッドファインダー採用されていない理由)
    ハイブリッドビューファインダーを取り付けたモックアップも作成したが、ハイブリッドビューファインダーの構造は複雑で、このような高解像度のカメラでは倍率がかなり小さくなってしまう。もう1つの理由は、デジタルテレコンバーターでOVFが付いていると、テレコンバーター使用時に20mmの範囲をカバーする必要があり、ガイドラインがかなり小さくなってしまう。このため、実用的な観点から、EVFを搭載することにした。

  • (コンテンツ認証情報に対応するのか?)
    CAIとC2PA の実装方法については、現在も開発と調査を行っているが、残念ながら、最終的な仕様はまだ決まっていない。しかし、これは写真撮影にとって非常に重要なことだと考えている。これらの実装にはお金がかかるので、ユーザーがお金を払わなければならないとしたら、これらの機能を望む人はそ​​れほど多くないだろう。しかし、これらの機能は今後ますます重要になるので無視することはできない。業界としての標準を策定する必要があるだろう。

 

GFX100RFにIBISが欲しいという声はかなり多いようですが、やはりIBISを搭載するとかなり大きく重くなってしまうようですね。ワイコン / テレコンに関しては、現時点では計画はないものの、要望次第では検討すると述べているので、登場する可能性はありそうです。