ニコン「Z5II」はあらゆる撮影に対応できる万能カメラ

Petapixelに昨日ニコンが発表したフルサイズミラーレスカメラ「Z5II」のレビューが掲載されています。

Nikon Z5 II Hands-On First Impressions: Way Beyond Entry Level

  • Z5IIの深いグリップは実に使い心地がよく、大きく重いレンズも楽に扱うことができる。重さは700gでZ6IIIに比べてわずかに軽量化されている。
  • 上部の液晶はないが、これはそれほど気にならない。操作系のレイアウトは全体的に使い慣れているもので機能的だと感じた。
  • Z5II は、Z5のようなエントリーレベルのカメラではなく、プロフェッショナルな機能も惜しみなく搭載している。
  • 369万ドットのEVFは最大輝度が3000nitsで非常に明るい。バリアングルモニタは賛否両論あるが、個人的には難しい角度での撮影や動画撮影で気に入っている。
  • Z5IIのボディは埃っぽいモアブ砂漠に耐えられるほど頑丈で、操作性も満足いくもので、どのような撮影状況でも対応できることが分かった。

  • AFはZ6IIIと同じアルゴリズムを採用しており、EXPEED7の力で素早く正確にフォーカスできる。被写体(マウンテンバイク)が動き回っている場合でも的中率は非常に高く、近距離まで被写体を追尾できることが分かった。望遠での遠距離の撮影でも、超広角の至近からの撮影でもAFは正確だった。
  • 連写は最大30コマ/秒だが非積層センサーなので、電子シャッターはローリングシャッター歪みから逃れられない。しかし、メカシャッターでJPEGでは14コマ/秒、RAWでも11コマ/秒で撮影できる。より高速な連写が必要な撮影ではZ6IIIが依然として適した選択肢だが、Z5IIもスポーツ撮影に適しており、子どもからスポーツ、野生動物まで、何にでも喜んで使いたいと思える。
  • 2400万画素の裏面照射型センサーは十分なディテールで、天の川の撮影で実際に低照度での能力を発揮した。画質は基本的にZfとまったく同じに見え、Z6IIIよりも若干ダイナミックレンジが優れている。

  • 動画はZfのすべての動画機能を備え、ボディはより動画向けに最適化されている。動画はN-Logに対応し、ヒストグラムや波形モニタなどの露出ツールも非常に充実している。マイク端子とヘッドホン端子もあり、優れたビデオカメラだ。
  • 動画のAF性能は、動きの速い被写体の追尾でも非常に関心した。センサーの読み出しは遅いが、AFはZ8やZ6IIIと同じような性能だと感じた。ただ、非常にまれにフォーカスが背景に抜けることがあったので、注意が必要だ。
  • Z5IIはかなり高度な動画機能を備えており優れたハイブリッドカメラになる。Z5IIがこのクラス最高のビデオツールであることは間違いない。パナソニックS5IIはより多くの機能やオープゲート記録があるが、Z5IIの粘り強いAFは動きの速い被写体を録画するのに適している。

  • Z5には妥協もいくつかあったが、Z5IIはこれとは全く異なり、全体的に優れたハードウェアを備えた万能カメラで、風景からスポーツ、野生動物まであらゆる撮影に対応でき、プロ用のウエディングカメラとしても活躍する。ZfとZ5IIはほぼ同じ機能だが、Z5IIの方が大幅に安価で、Z5IIはより幅広い人にとってより実用的だ。Z5IIを使ってみて2000ドル以下のフルサイズカメラ市場で、このカメラが今のところ市場で最も好きな選択肢だと確信した。

 

Z5IIは比較的安い価格で優れたAF性能や実用的な連写速度、充実した動画機能を実現しており、このクラスでは非常に魅力的な選択肢になりそうです。特にAF性能は妥協していないようで動体もかなり撮れると評価されているので、多くの人にとって十分な性能のカメラと言ってよさそうですね。