史上最高のデジタルカメラ「GM5」を最新技術で復活させて欲しい

PetaPixelのYouTubeチャンネルの動画で、レビュアーのクリス・ニコルズ氏が自身が最高と思うデジタルカメラについて語っています。

This Is the Greatest Digital Camera Ever Made

  • 史上最高のデジタルカメラは何だと思うだろうか? 私はパナソニックGM5だと思う。GM5は非常にコンパクトで軽量(約281g)ながら、レンズ交換式という点で非常に実用的だ。GM5は1600万画素センサーを搭載しており、旅行や日常の記録に最適だ。そのサイズ感はまさに「ポケットに入る一眼」といった印象で、携帯性と写真のクオリティを両立している。

    GM5は先代のGM1にはなかったEVFを搭載しており、明るい屋外でもしっかりとフレーミングができる。ボディサイズの制約がある中でも、マニュアル操作しやすい設計で、絞りやシャッタースピードの設定も直感的に行える。EVFの存在が、撮影を「体験」から「表現」へと昇華させる要素となっている。

    欠点としては、EVFの解像度はやや低く、視野角によって色ズレやにじみが発生することが挙げられる。また、背面液晶も明るい場所では視認性に難があり、タッチ操作は可能だが可動式ではない。バッテリーライフも短く、予備バッテリーは必須だ。フラッシュ非搭載だが、これはホットシューがあるので対応できる。このように弱点も多いものの、GM5にはそれを補って余りある魅力がある。

    このカメラを気に入っている最大の理由は「写真を撮ること自体が楽しい」という点だ。小型で扱いやすく、持ち出すハードルが低いため、どんな旅先にも自然と持っていくようになる。また、JPEGの色合いは自然で美しく、特にモノクロの画質には深い愛着を持っています。高感度時のノイズもフィルムのような味があり、撮影した作品の完成度も高い。

    GM5は最先端のスペックを持つわけではないが、写真を「楽しむ」ための最適なツールだ。技術的な進化ではなく、いかに気軽に持ち出して、どこでも使えて、自分の感性で写真を撮れるか、その体験こそがカメラの価値だ。

    このようなコンパクトで撮影体験を重視したカメラを、今の技術で復活させて欲しいものだ。特にOM SYSTEMなどが、伝統的なデザインと高性能を両立させた製品を出すことで需要を満たせると考えている。パナソニックには何度もリクエストしているが、GMシリーズは販売的には成功せず、再開発の可能性は薄いとのことだ。

 

GM5はあまり売れなかったようで後継機がでることなくシリーズが終了してしまいましたが、この記事のクリス・ニコルズ氏を含めて、今でもGMシリーズには多くの熱狂的なファンがついていますね。

GMシリーズは販売的に成功しなかったので、そのままの形で後継機を造るのは難しいかもしれませんが、m4/3センサーを活かした小型軽量でコンパクトカメラのように気軽に持ち出せるカメラを1機種くらいラインナップして欲しいところですね。