富士フイルム「X-E5」は「X100VI」ライクなボディに「X-T50」の機能を再パッケージングしたカメラ

CAMERA LABSに、富士フイルムの新しいレンジファインダースタイルのミラーレスカメラ「X-E5」のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-E5 review

  • X-E5は基本的にボディ形状が異なるX-T50で、少なくとも英国とヨーロッパでは価格もほぼ同じだ。両者の決定的な違いは主にスタイリングにあると言えるだろう。
  • サイズと重量の点では、X-E5はX100 VI とほぼ同じだ。
  • X-E5と先代機の外観上の大きな違いは、まずフロントグリップが追加され、持ちやすさが向上したことだ。背面にはコントロールダイヤルもある。
  • EVFは236万ドットの有機ELで最初はもっと高解像度のEVFを採用していないことにがっかりしたが、倍率がかなり控えめなので、実際に使ってみるとX100 VIとの違いはほとんどなく、細かい線やわずかに斜めの線にしか違いを感じなかった。
  • 奇妙なことにX-E5のモニタの解像度はわずか104万ドットで、X100VIやX-E4の162万ドット、X-T50の184万ドットと比べてみると低い。実際に使ってみると、明らかに低解像度だと感じることはなかったが、X-E5の価格を考えるとこれは残念なことだ。しかし、X-E5のモニタはX100やX-T50の90度以上に上方に傾けることが可能で、自撮りやVlog撮影時に正面を向けることができる。これは大きなメリットだ。
  • 手ブレ補正は約4段分の補正しか感じられなかった。これはX-T50の時と同じ値だ。一方でX100 VIでは5~6段分の補正ができた。しかし、それでもこれは非常に有用な機能だ。
  • 画質に関しては同じセンサーと画像処理エンジンを採用したX-T50と同等だ。AF性能もX-T50と基本的に変わらない。

  • X-E5はX100VIを彷彿とさせるボディにX-T50を再パッケージングしたカメラと言えるだろう。しかし、X100VIには光学ファインダーやより高解像度のEVFと液晶モニタ、内蔵フラッフュ、内蔵ND、より高速なメカシャッター連写、1/4000秒でシンクロ可能なレンズシャッターなどの多くの利点がある。しかし、ほぼ同じ見た目でレンズ交換式のX-E5は、多くの人にとってX100VIの機能を上回るメリットがあるだろう。X-E5は富士フイルムの新たな大ヒットカメラになると思う。

 

X-E5は基本的には画像処理エンジンとセンサーが同じX-T50の性能を受け継いでいるようです。EVFと液晶モニタに関しては旧型から価格が結構上がっているので、もう1ワンク上のものを採用して欲しかった気もしますが、コストの関係で難しかったのでしょうか。とは言え、実使用ではX100VIと比べてもそれほど大きな差はなさそうです。

X100VIと比べると、X-E5はレンズが交換できるという大きなメリットはありますが、劣っている部分も結構多いようなので、あまりレンズを交換せずにパンケーキレンズのXF23mmF2.8をほぼつけっぱなしで使うつもりなら、X100VIの方が満足度は高いかもしれませんね。