富士フイルム「XF23mmF2.8 R WR」は隅の解像力不足とAF作動音の大きさがウィークポイント

PHotography Blogに、富士フイルムの新しい広角単焦点パンケーキレンズ「XF23mmF2.8 R WR」のレビューが掲載されています。

Fujifilm XF 23mm F2.8 R WR Review

  • 重さはわずか90g、長さも23mmと軽量・薄型設計が特徴で、クラシックなスナップ撮影向きのレンズだ。
  • プラスチック製のフードキャップが付属しており、これはフードの上から押し込んで取り付けるタイプだが、非常にタイトで取り外しにやや苦労する。
  • フォーカスリングは狭く、マニュアルフォーカスにはやや不向きだ。
  • AFはDCモーターで高速かつ正確だが作動音が大きく、動画撮影には不向きだ。前玉が回転しないため、偏光フィルターも安心して使用できる。
  • 色収差は非常に高いコントラストの部分を除けば、ほとんど問題にならない。
  • 歪曲はほとんど見られない。
  • 周辺校長落ちは開放のF2.8では見られ、完全に解消するには少なくとも2段絞る必要がある。
  • 最短撮影距離は20cmと比較的短く最大撮影倍率は0.15倍で、実用的なクローズアップ撮影ができる。
  • ボケは11枚羽根の絞りにより、滑らかで美しい。広角レンズとしては非常に優れたボケ描写を実現している。
  • 逆光撮影時のフレア耐性は比較的良好だ。絞りF16では綺麗な光条が得られる。
  • 解像力は中央部は開放Fの2.8から非常にシャープで、F4〜F11が最も高いパフォーマンスを発揮する。周辺部はF2.8〜F4の間はややソフトだがF5.6で改善され、F8〜F11で最適な画質が得られる。

  • 結論:XF23mmF2.8は小型軽量かつ安価で、X-E5に常時装着しておくレンズとして最適なレンズだ。一方で27mmF2.8よりもフォーカスリングがさらに細くなっており、マニュアルフォーカスの操作感はあまり良くない。また、ねじ込み式のレンズフードとそのキャップはやや扱いにくく、フィルターを使う際はフードを外す必要があり、フードキャップの取り外しも急ぎの状況では厄介だ。加えて、27mmF2.8で以前から指摘されていた「画面端の解像力不足」や「AF作動音の大きさ」を改善してほしかったところだ。画質は中央はほぼ全ての絞り値で非常に良いが、端はやや劣り、F8まで絞ってようやく高画質になる。

 

XF23mmF2.8は小型軽量化最優先のレンズなので、マニュアルフォーカスなどの操作性がやや劣るのは仕方のないところかもしれませんね。キャップの外しにくさはスナップでは使いにくそうですが、これは使ってるうちに緩くなってきて改善しそうな気もします。

画質に関しては、隅は絞らないと少し甘いようですが、パンケーキとしてはまずは十分な画質という印象です。