ニコンが「Z8」のファームウェアVer.3.00の近日公開をアナウンス

ニコンがZ8のピクセルシフト機能を強化し、ボディ内フォーカスリミッターなどの新機能を追加するファームウェアVer.3.00を発表しました。

フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z8」用ファームウェアVer.3.00を公開

「Z8」用ファームウェアVer.3.00の主な特長

  1. 「ピクセルシフト撮影」と、「フォーカスシフト撮影」または「AEブラケティング」が併用動作できるようになった。「ピクセルシフト撮影」と「フォーカスシフト撮影」を併用することで、細かい装飾が施された被写体の質感や構造、ディテールを細部までより緻密に再現できる。「ピクセルシフト撮影」と「AEブラケティング」の併用時は、建築物などの連続するパターンによって生じるモアレをピクセルシフトで防ぎながら、明暗差がある被写体をより丁寧に描写できる。

  2. ニコンのPC用閲覧/現像/編集ソフトウェア「NX Studio」を使って、より自分らしい自由な色表現をユーザー自身が作成できるピクチャーコントロール「フレキシブルカラー」に対応。色味や明るさ、コントラストなどを調整できるカラーブレンダーやカラーグレーディングなどの機能を用いて、直感的な操作でオリジナルの色味を作り出すことができる。

  3. ピント合わせを行う撮影距離の範囲を限定できる「ボディー内フォーカスリミッター」を搭載。至近側の距離、無限遠側の距離を設定することで、より正確に狙った被写体にフォーカスを合わせることが可能になった。特に花や鳥、飛行機などの撮影時に、被写体の手前の障害物や背景にフォーカスが合ってしまうことを防ぐ。

  4. 操作性・機能性の向上、その他の機能の追加
    - オートフォーカス時だけでなく、マニュアルフォーカス時にも優先して検出する被写体を選択可能
    - マニュアルフォーカス時に被写体を検出する範囲を設定可能
    - ライブビューの絞りを開放状態にしてピント合わせが可能
    - カスタムボタンの機能で割り当てられる「拡大画面との切り換え」に「400%」を追加
    - カスタムワイドエリアAFで設定できるAFエリアのパターンが増加
    -「ハイスピードフレームキャプチャー+」に、撮りすぎを防ぐより低速の「C15」と、より高画質での撮影をかなえる画質モード「FINE」を追加
    -「音声メモ」の録音時に外部マイク(ワイヤレスマイクを含む)を使用した収録が可能

 

Z8のメジャーアップデートが来ましたが、役に立ちそうな新機能が満載でユーザーからは大いに歓迎されそうです。

ピクセルシフト機能とフォーカスシフト/AEブラケティングとの併用は世界初の機能にもかかわらず、これを新機種ではなくアップデートで提供するのは大盤振る舞いですね。

また、ボディー内フォーカスリミッターも、フォーカスリミッター非搭載のレンズでもフォーカスリミッターを使える非常に便利な機能で、他のカメラにも欲しくなる機能です。