キヤノンが上海で行われた写真機器のイベントで、4億1000万画素のフルサイズセンサーを公開しました。
・Canon shows its 410MP full frame camera sensor to the public for the first time
- キヤノンが4億1000万画素のフルサイズセンサーを製造していることを知っているだろうか? キヤノンはP&I2025でこの画期的なLI8030SA画像センサー(このセンサーはカラーバージョンとモノクロバージョンがある)を、ガラスの展示ケースの中で初めて一般公開した。
1月に発表され、まだ開発中 (ただし、キヤノンが展示会で披露するしているので開発が進んでいることは明らかだ) の LI8030SA は、有効画素数4億1000万のフルサイズセンサーだ。
この解像度は、フルHDの198倍、4Kの49倍のディテールを捉えることができる。動画撮影では1億画素の解像度で24fps、フルの4億1000万画素で8fpsの動画を撮影できる。
このモンスター級のセンサーは、Phase Oneの強力な150MP中判カメラさえも凌駕する解像度を誇る。しかし、Phase Oneと同様に、このセンサーも一般市場向けではなく、専門性の高い製品となる可能性が高いだろう。
キヤノンが中国の見本市に最先端技術を出展するのは今回が2回目だ。2024年10月に同社はキヤノンEOS R7用の注目すべきファームウェアを発表しました。これにより感度はISO204,800まで向上した。これは元々のISO32,000(拡張51,200)の上限から天文学的な向上だ。
このファームウェアはまだ公開されていないが、ピクセルシフト技術を使用してセンサーを動かすことで感度を高めている。これは一部のペンタックスのカメラが色深度を高めるためにこの技術を使用しているのと同様の手法だ。
キヤノンが中国のイベントで4億1000万画素フルサイズセンサーを展示したようですが、さすがに、このスペックのセンサーがコンシューマー機のEOSに採用されることはなさそうです。とは言え、このセンサーは開発がかなり進んでいて製品化もされそうなので、キヤノンが極めて高画素のセンサーを生産する技術を持っていることはわかりますね。
あと、記事の後半に記載されているEOS R7の高感度性能を飛躍的に高める新ファームですが、これは昨年の記事でも取り上げていて、どのような仕組みで高感度性能を高めるのか疑問に思っていましたが、ピクセルシフトを利用する機能ということなので、何度も露光してそれを合成することでS/Nを高める仕組みなのでしょうかね。
rocky
4億画素は一般人の自分には用途が思いつきません。偵察機からの空撮用とかでしょうか。EOS R7の高感度ファームウェアですが、昨年から音沙汰ないのでこちらも業務用(法人向け)なのかと思っていました。もし一般用にリリースされたら、R7持って夜の街を徘徊したいです。
カタスマー
4億あれば縦横4分の1(面積で16分の1)でも2,500万画素ですから相当ですね
SNSに上げるなら縦横10分の1(面積で100分の1)でも余裕でしょう
とはいえ特殊用途でしょうね(今のコンシューマー向けだとレンズの解像度が全然足りてなさそうです)
microzukoh
4億画素だと画素ピッチが1.45μmになり、これは1/1.7型20M画素とほぼ同じぐらいのピッチですね。狭小ですが荒唐無稽ってほどではない。
小絞りボケの影響を受けないようにするにはF2.8あれば良いので(F4でも多分実用範囲)、業務用の専用機器なら難しくは無いかな…。
キャノン(キヤノン電子)は小型人工衛星上げて地球観測もしてるので、そういう用途向けかもしれません。1回の撮影で広い範囲を高解像度で得たいはずなので、高画素センサーはメリットですね。
R7の高感度化は、ペンタ同様ということはリアレゾでしょうか。
単なるスタックだけでもS/Nは良くなりますが、ピクセルシフトでベイヤー配列をキャンセルする場合、デモザイクが不要になるのでデモザイクに応じて発生する嫌なノイズも無くなります。このメリットを重視した高感度化かもしれません。