OM SYSTEMはm4/3の新型センサーの開発を進めている

DigitalCameraWorldで、主にセンサーに関するOM SYSTEM開発者のコメントが紹介されています。

OM System has used 20MP sensors for years, but is a new high-res version coming?

  • B&H Bild ExpoでOMシステムの幹部4名と話をしたが、その時に最も多く尋ねたのは2000万画素センサーについてだった。OM SYSTEMの事業部長は、「新型イメージセンサーの開発は、現在も継続して行われてる」と述べている。

    同社は、新しいセンサーの開発が進行中であること以外、開発中の製品について詳細は明らかにしなかったが、同社が10年近く同じ画素数を維持してきた理由について「現時点では、2000万画素センサーがOM SYSTEMの理念とシステムの最適化に最も適していると考えている」と説明した。

    「特に、当社のセンサーは高速読み出しを特徴としており、これがコンピュテーショナルフォトグラフィーを可能にし、電子シャッターにおけるローリング歪みを最小限に抑えている。画素数だけでは測れない、総合的な性能のバランスを重視している」

    マイクロフォーサーズセンサーを高画素化するのは、より大きなフルサイズセンサーよりも難しい(例えば、高感度ノイズが増える)が、パナソニックは現在、GH6とG9 IIに2500万画素センサーを採用しており、またDJIはMavic 4 Proに1億画素のマイクロフォーサーズセンサーを採用している。

    OM SYSTEMは、高性能でコンパクトなアウトドアカメラシステムとしての地位を確立しつつあり、この戦略はうまくいっていると思う。新製品であるOM-5 Mark IIの発表記者会見で、同社は北米におけるOM-5ユーザーの60%以上が同ブランドを初めて購入したと述べた。

    「2000万画素では足りないという声をよく聞いた。しかし実際には、顧客の基盤はどんどん拡大している。私たちがすべきことは、そういうカメラを探している人たちにリーチすることだ」

    「ハードウェアの改良は重要だと考えているが、ライブND、手持ちハイレゾショット、AI被写体検出AFなど、センサー性能だけでは実現できない撮影体験の提供し、ユーザーの撮影体験を向上させるには、コンピュテーショナルフォトグラフィーとAIの進歩も重要だと考えている」

    「他のブランドの最新製品を見ると、目新しい技術はあまり見当らない。どの製品も、ある程度停滞しているように感じる。我々は、正しい方法で実現できるのであれば、常に全く新しいものを提供したいと思っている。そして、この(2000万画素の)センサーは実に非常にうまく機能していることを確信している。我々は消費者に最高の体験を提供するコンセプトにこだわりたい」

    OM SYSTEMにとって、2000万画素は十分なディテールを捉えつつ、ファイルサイズが大きくなりすぎたり、カメラの速度が遅くなったりしない、理想的な解像度だ。

    しかし、技術が進歩し、高解像度のモニタがより一般的になるにつれ、OM SYSTEMは2000万画素センサーを超える必要に迫られるだろう。同社はセンサー開発が進行中であることを明確にしている。残る最大の疑問は、全く新しいものを「正しい方法で」開発するにはどれくらいの時間がかかるのかということだ。

 

OM SYSTEMは現在の2000万画素をm4/3にはバランスが良い画素数と考えているようで、あまり高画素化は重視していないような雰囲気です。確かに、m4/3センサーの高画素化は現在のセンサーのバランスの良さが失われる可能性があるので、高画素化するにしても小幅に留めておく方がいいかもしれませんね。

ここでは、新型センサーの開発が明言されていますが、これは高画素化よりも読み出しの高速化や画質の向上などに主眼が置かれたセンサーになるのでしょうか。