多くのアマチュアにはフルサイズカメラは必要ない

AmateurPhotographerに、フルサイズカメラは必要ないのではないか?という意見記事が掲載されています。

You don't need a full-frame camera

  • フルサイズのミラーレスカメラが画質と携帯性で最良のバランスを提供すると言われていることは皆が知っている。画像を自由にトリミングでき、浅い被写界深度を楽しめ、多くのディテールを維持でき、ノイズも抑えられる。これは魅力的だ。

    しか、私は本当にフルサイズカメラが必要なのか、自問自答しています。時勢が厳しい中、α1 IIやα9 IIIのような素晴らしいモデルを買えるかどうかを考えつつも、実際に必要か?と考え込んでしまう。

    私はアマチュア写真家であり、この段階ではフルサイズカメラは「持っていれば素晴らしい」程度の存在であって、必須なものではない。確かに、画質の違いはすぐに感じられるが、m4/3、APS-C、フルサイズを比べた場合、その差はそれほど顕著ではない。画像を画面で見るだけで、大伸ばしをするわけでもなければ、なおさらだ。

    問題はカメラ本体だけではない。センサーの性能を活かすには高品質なレンズが必要で、その分費用もかさむ。高価なカメラを買っても、レンズの質を妥協してしまっては意味がない。

    また、フルサイズカメラには、より大きく重くなるという側面もある。小型センサー搭載のミラーレスと比べれば、その差は歴然だ。私にとっては、フラッグシップモデルの重厚さは、快適さや実用性を損なうものでしかない。

    要するに、プロを目指す人にとってはフルサイズは憧れの存在であり、標準装備かもしれないが、多くの一般ユーザーにとって、フルサイズカメラは価格に見合う価値があるとは思えない。

    私がこの考えを持っているのは、奇をてらっているからでも、極端な意見を言いたいからでもない。キヤノン、ニコン、ソニー、パナソニック、シグマ、ライカといったメーカーのフラッグシップはすべてフルサイズだが、それに抗う動きもある。

    富士フイルムは長年、APS-CフォーマットのXシリーズを展開しており、OM SYSTEMもマイクロフォーサーズを維持している。両者とも、他社のフルサイズカメラと比べて、コストパフォーマンスが非常に高いと感じる。そして、富士フイルムやOM SYSTEMのカメラを使っていて「二流だ」とか「損をしている」と思ったことは一度もない。むしろ、フルサイズよりも優れた「画質と携帯性のバランス」を手に入れているのではないかと思う。

 

確かに画質的には多くの用途でAPS-Cやm4/3でも十分すぎるほどで、また、大きなボケも工夫次第でなんとかなることが多いので、特にアマチュアでは本当にフルサイズが必要な人は実際には少ないのかもしれませんね。

ただ、趣味の世界では自分が満足することが第一なので、フルサイズで撮っていることが満足感につながるなら、それもフルサイズを使う立派な理由という気がします。