DigitalCameraWorldに、富士フイルム「X-Pro」シリーズに対する意見記事が掲載されています。
- X Halfは、スペックではなく、撮影の楽しさを追求したカメラだ。しかし、X Halfが発表された時、私は「なぜカメラは、使う喜びと優れたテクノロジーを兼ね備えることができないのだろうか?」 と思った。その答えが、富士フイルムX-Pro4にあることを願っている。
富士フイルムは、X-Proシリーズを廃止する意向はないことを表明しており、同社はX-Pro4の発売までに時間がかかる理由として、X-Pro4をより優れた製品にしたいためで、最新センサーへのアップデートだけでは「退屈」だからだと述べている。
しかし、X-Pro4を単なるマイナーアップデート以上のものにするにはどうすればいいのだろうか?富士フイルムがX-E5とX Halfのフィルムカメラライクな機能から何らかのインスピレーションを得てくれることを期待している。
これまで使ってきた富士フイルムのミラーレスカメラの中で、古びたX-Pro3が最もレトロなアナログカメラに感じられた。ゆっくりとしたペースで撮影するデジタル写真こそが、私にとってフィルムカメラに最も近い感覚だ。新しいX Half には明らかにレトロな雰囲気が漂っており、その機能のいくつかは X-Pro3の後継機にぴったり合うのではないかと思う。
問題はX Halfには、多くの本格的な写真家が必須と考える機能が欠けていることだ。RAWと連写モードがない。また、X Halfは手頃な価格だが、その分、造りのクオリティは劣る。
私がX-Pro4にX Halfからインスピレーションを得てほしいと願う理由はX Halfはスペックよりも撮影の楽しさを優先しているからだ。
4000万画素センサーのようなハイエンドスペックと、懐かしい使い心地を両立できるカメラがあると思う。そして、富士フイルムのラインナップの中で、スペックと撮影の楽しさを最も巧みに融合させているカメラはX-Proシリーズではないだろうか。
ハイエンド機の場合は比較的低価格なX Halfと違って冒険しにくい面もあるかもしれませんが、趣味性の高いX-Proシリーズは、「撮影の楽しさの追求」のために思い切り冒険するのも面白いかもしれませんね。ただ、あまり変なギミックを採用すると、ハイエンド機を購入する層からそっぽを向かれるかもしれないので、遊び心を入れるさじ加減が難しそうです。
三色ヨット
>>使う喜びと優れたテクノロジーを兼ね備えることができないのだろうか?
中途半端になってしまうから、無理だと思う。
仮に作ったとしても、物凄く高価になって、採算が合わない。
ホシトリ
X-Pro2 ユーザーです。確かに他のカメラにはないギミックの搭載されたカメラです。Pro2のファインダー然り、Pro3の液晶モニター然り。その機種の持つ哲学があらわれていて魅力的ですが、好みの使い方が決まってしまえば、他の使い方をすることが少ない、つまり高額なだけで必要性の低い機能になってしまう。Proの名を冠する機種なのですから、AFや手ブレ補正など高い「写す力」をまずは備えてほしいと思う。それはマイナーアップデートなどというネガティブな表現で言い表せるものではないと思うのです。