2025年上半期のカメラの出荷は2019年以来で最高の台数

DigitalCameraWorldに、今年のデジタルカメラの出荷状況に関する記事が掲載されています。

Cameras are having a moment. The latest camera sales data puts 2025 on track to be the best year for the industry since 2019

  • カメラ業界が盛り上がりを見せています。最新のCIPAのデータによると、2025年は2019年以来、カメラ業界は2019年以来で最高の年となる見込みだ。今年上半期のカメラ出荷台数の増加は、主にミラーレスカメラとコンパクトカメラによるものだ。

    新たに発表されたデータよると、2025年上半期の世界全体のカメラ出荷台数は、昨年の同時期の出荷台数の116.6%となった。

    2025年上半期に出荷された430万台のカメラは、2019年上半期により後の上半期の数字を上回った。

    2025年上半期の出荷台数のうち、約75.6%はミラーレスカメラと一眼レフカメラの両方を含むレンズ交換式カメラで、約24.4%はコンパクトカメラとブリッジカメラを含むレンズ固定式カメラだ。

    SNSの影響もあってコンパクトカメラのカテゴリーが、2025年上半期は2024年上半期の出荷数の120.1%に達し、継続的な成長を示している。

    2025年上半期にはコンパクトカメラの出荷台数が 105 万台に達した。コンパクトカメラの数字がこれほど高かったのは、最後は2021年で、この年は上半期に 150 万台のコンパクト カメラが出荷された。

    最近のトレンドでコンパクトカメラの出荷数は増加しているものの、2025年上半期のコンパクトカメラ出荷台数105万台は、コンパクトカメラの全盛期には程遠い数字だ。

    2010年上半期には、コンパクトカメラの世界出荷台数は4,995万台に達した。当時、コンパクトカメラは出荷台数の90%を占め、レンズ交換式カメラは539万台だった。

    2025年の数字はコンパクトカメラの黄金時代からは程遠いが、少なくとも今年上半期は、コンパクトカメラの出荷台数は2021年以来最高の数字であり、この数字はコンパクトカメラの販売が復活していることを示している。

    ミラーレスカメラは2025年上半期も引き続き最も出荷台数の多いカテゴリーであり、出荷台数は約290万台と前年同期比122.5%増となったが、金額ベースでは前年同期比112%だ。一方、デジタル一眼レフカメラは2025年上半期の出荷台数が352,773台と、昨年の同時期の78.5%と減少を続けている。(グラフはCIPAのデジタルカメラ統計より)

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カメラの出荷台数はここ数年は横ばい状態が続いていましたが、今年はこれまでのところ明確に前年を上回っており、非常に好調と言ってよさそうです。このままカメラの出荷台数が上昇トレンドに入ってくれればいいのですが、どうなることでしょうか。

この好調の要因の1つはコンパクトカメラ人気のようですが、そうは言ってもコンパクトカメラの出荷台数は全盛期の約1/50しかないということなので、メーカーも生産拡大にはなかなか踏み切れないのかもしれませんね。