DJI「Osmo 360」は際立った画質と抜群の操作性でベストの360°カメラ

DigitalCameraWorldに、DJI初の360°カメラ「Osmo 360」のレビューが掲載されています。

DJI Osmo 360 review - the new king of 360-degree cameras on the first try?

  • OSMO360の価格はスタンダードコンボで409.99ポンドで、スペックで少し劣るInsta360 X5の希望小売価格よりも安価だ。加えてOsmo 360はX5と異なり(内蔵ストレージがあるので)MicroSDカードなしで動作する。
  • 外観は非常にシンプルでX5のような派手なデザイン要素は全くない。最近多くのテストしたカメラより、防水ドアはより頑丈に感じられた。
  • 操作は下から上にスワイプすると選択したモードの様々な設定にアクセスでき、この配慮には本当に感心した。静止画撮影では、他のカメラよりも幅広いオプションから選択できるのは非常にありがたい。
  • DJI Mimo アプリ経由で制御することもでき、おそらく多くの人がこの方法で操作することになるだろう。カメラはスマートフォンと簡単に同期し、期待通りに機能した。
  • DJIは、スマートフォンでの編集に加え、コンピューター上でキーフレーム編集ができるツール「DJI Studio」も提供している。

  • 実際に使ってみると、Osmo 360は軽快でレスポンスの良いカメラだと感じた。メニューは素早く動き、他のDJIのカメラを使用したことのある人には馴染み深い操作感だ。また、Insta 360 Xシリーズのカメラとも非常によく似ている。
  • 内蔵マイクはかなり綺麗な音で記録できる。
  • ダイナミックレンジはスチルと動画の両方で、すべてのモードでその広さに感銘を受けた。これはDJIの13.5stopという表現も納得できるものだ。暗い部分も明るい部分も、全域にわたってディテールが鮮明に再現されている。注目すべき点は、他のアクションカメラと異なり、アプリで設定しない限り、過度に彩度が高くなることが全くないことだ。個人的にはこれは気に入っている。
  • 光の状態が悪い場合や、屋内の照明が乏しい状況でもカメラの能力を発揮することができた。
  • 動画は高品質に感じたが、カメラ本体のデフォルトの処理では競合製品ほど鮮明ではないが、ディテールと広いダイナミックレンジが記録されていることは明らかで、アプリのLUTにより、最終的な出力はさらに印象的なものになった。
  • 8Kで動作する SuperNight モードも、ノイズに悩まされることなくディテールを捉えることができた。

  • これまで様々なカメラで360°の写真や動画を撮影してきたが、Osmo 360はおそらく最も印象深いものだ。DJIは、Insta360の製品(そして、まだ市場に出ていないGoPro Max 2)に対抗する強い意志を強く持っているのは明らかだ。
  • このデバイスのすべてが素晴らしく、ソフトウェアの完成度も十分高い。いくつか不満点はあるが、DJIは継続的なアップデートの提供に定評があるので、細かな不満点はあまり心配しなくていいだろう。Insta360がまだこの製品より優れている点はFinal CutとPremierのプラグインくらいしか残っていないので、いずれはDJIからFinal CutとPremierのプラグインも登場するかもしれない。360°カメラの第1世代としては、これは本当に素晴らしい製品だ。
  • 一番の懸念は、一番安いバンドルには、自撮り棒が一切付属していないことだ。また、その一つ上のバンドルにはバッテリーが3個含まれているが、これは誰にでも必要なものではなく、一番安いバンドルとの価格差もやや大きく感じられる。それでもなお、Osmo 360は価格が手頃なので、アクションカメラの代替として真剣に検討する価値があるものだ。画質は際立っており操作性も抜群で、これはまさにベストの360°カメラと言えるだろう。

  • 良い点:8Kの解像度の動画と120MPのスチル、低照度性能に優れた大型の正方形センサー、内蔵ストレージ、10bitカラー、優れたバッテリーライフ。
  • 悪い点:FCPXやPremiere用のプラグインがない、一部のブランドほどアプリにAIが組み込まれていない、レンズ交換できない。

 

Osmo 360は、DJI初の360°カメラにもかかわらず画質や操作性はかなり優れているようで、ベストの360°カメラという極めて高い評価となっています。ソフトウェアはまだ少し問題点は残っているようですが、現時点でも完成度はかなり高いようです。このカメラの登場で、360°カメラ市場は非常に面白くなってきましたね。