リコー「GR IV」は開放から驚くほどシャープでAFも非常に優れている

Amateur Photographerに、リコーの新しいコンパクトカメラ「GR IV」のレビューが掲載されています。

Ricoh GR IV review - the ultimate street snapper camera?

  • GR IVは一見すると、GR IIIとそれほど大きな違いはないが、内部的には大きなアップデートが施されている。まず、GR IVでは手ブレ補正が3軸から5軸にアップグレードされた。これは実戦では非常に優れた性能を発揮し、低照度で特に役立つ。
  • 内部ストレージ容量は2GBから53GBへと大幅に増加しており、使い勝手が大幅に向上している。
  • 操作性に関して言えば、非常に手に取りやすく使いやすいカメラだ。片手撮影向けに設計されており、画面をタップしたりダイヤルを調整するなど、片手で操作できる。エルゴノミクスも優れており、重量はわずか262gでグリップもしっかりとしている。リストストラップは付属しているが、私ならもっと幅広のリストストラップに投資する。
  • 新しいバッテリーの充電時間は驚異的に速く。急速充電プラグを使えば、「バッテリーアイコンが赤く点滅」状態から50分強でフル充電できる。
  • 3インチの液晶モニはGR IIIよりも高級感がある。チルト機能やバリアングル機能はないが、この小型ボディには妥協すべき点と言えるだろう。液晶モニタは様々な照明条件でも快適に使用できる。
  • EVFがないことを嘆く人もいるかもしれないが、個人的には液晶ディスプレイでの操作に満足している。
  • ハイブリッド位相差・コントラスト検出AFシステムは、GR IIIのシステムよりも高速かつ高精度で、安心して使える。このAFはリコーの研究開発チームの努力の賜物と言えるだろう。マクロモードでは、AFの精度が少し落ち、ピントを合わせるのに時間がかかる場面が何度かあったが、これは稀なことだ。GR IVはAFが非常に優れているので、MFはほとんど使用しなかった。
  • タッチパネルで驚くほど素早くピントを合わせることができる。GR IVは顔・瞳検出機能を搭載していますが、被写体検出機能はない。しかし、このカメラはストリートフォトや旅行写真のツールなので、これはそれほど重要ではないと思う。
  • JPEGは彩度過多にならず、自然で忠実な色合いを再現する。ノイズは良好に抑えられている。
  • レンズは、F2.8でも驚くほどシャープなので、多くの人が絞りを開放で撮影する習慣に陥ってしまうのではないだろうか。

  • GR IVはGR IIIよりも起動が速く、AFも高速で、IBISも強化され、解像度も(わずかだが)向上した高性能なカメラで、重いボディとレンズを持ちたくない時に最適な選択肢だ。
  • 一部の人が少し不満を感じるかもしれない点が2つあり、まず、解像度が大幅に向上しなかったことだが、このカメラがこれほど優れた画質を実現しているという事実が、この不満を払拭してくれるだろう。次に、液晶モニターが固定式なことだが、確かに本体サイズは小さく抑えられるが、チルト式モニターを搭載してくれるのなら、多少の大型化は許容できるという気持ちが私にはある。
  • 良い点:ポケットに収まるサイズ、優れた画質、起動時間、控え目なデザイン。
  • 悪い点:固定式のモニタ、競合製品よりも解像度が低い、ストレージがmicroSD

 

GR IVはAFとIBISが大きく進化し、レンズもシャープで画質は非常に優れているということで、かなり訴求力が高いカメラに仕上がっているという印象です。起動時間が速くなっているのもスナップカメラとしては非常にポイントが高いですね。

不満点として固定式のモニタが挙げられていますが、可動式にして大きくなるとGRらしさが損なわれるので、ここは割り切ってよさそうです。