OM SYTEMにフルサイズは必要ない

Amateur Photographerに、OM SYSTEM(OMDS)にフルサイズ参入を求める声に対する意見記事が掲載されています。

I don't think OM System needs to go full-frame - here's why

  • 私は、長い間、OM SYSTEMは同社を批判する人たちがその43センサーとm4/3システムへの依存を嘆く声によって足を引っ張られてきたと考えてきた。パナソニックはLマウントに参加したが、OM SYSTEMはフルサイズに参入しなかったことで本当に損をしたのだろうか? 私はそうは思わない。

    「自分の道を行く」ことには大いに意味があると思う。結局のところ、もし他社と同じものしか提供していないのなら、混雑した市場でどうやって目立つことができるだろうか? 人々がOM SYTEMを選ぶための明確な理由を提供する必要があるのだ。

    確かに、43センサーはAPS-Cやフルサイズのセンサーよりも小さく、そのためOM SYSTEMは2000万画素という控え目な解像度に固執してきた。しかし、携帯性と実用性、そして十分満足できる結果を出せるという理由から、このシステムは私の定番だ。4000万画素以上の画像を必要とする理由は、私にはない。

    私にとってOMシステムは、「実用性」「デジタルのシンプルさ」「レバーやダイヤルを備えたレトロデザインと操作性」という、あらゆる良い要素を融合させた最も成功した例のひとつだ。もし欠点があるとすれば、OM-3のような製品に多くの機能を詰め込みすぎることかもしれない。

    こうした「現代性と古典性の融合」という点では、私の考えではフジフイルムのXシリーズだけが近い存在だ。こうなると、APS-Cやフルサイズセンサーは「必須」ではなく「あれば嬉しいもの」に感じられ、FOMO(他の人が楽しんでいることを体験できない)はなくなり、代わりに禅のような落ち着きが心に訪れる。

 

OMDSのフルサイズ参入待望論は定期的に出てくるような気がしますが、この記事ではそれを否定しています。

確かにレッドオーシャンのフルサイズ市場に今から参入するよりも、自分の道を行く方が良い選択肢なのかもしれませんが、現実問題としては、今後、m4/3システムで十分な利益がでないようだと、フルサイズ参入はともかくとして何か他のことも考えないといけないかもしれませんね。