DigitalCameraWorldに、シグマの大口径望遠単焦点レンズ「135mm F1.4 DG Art」のレビューが掲載されています。
・Sigma 135mm f/1.4 DG Art review: the fastest lens of its focal length in the world!
- 135mm F1.4 DG Artの価格は1899ドルで、ニコンZ135mm F1.8Sが2597ドル、ソニーFE135mm F1.8 GMが2248ドルであることを考えると、2/3段明るいシグマは非常にお買い得な価格と言える。
- 重量は1,430gで、長時間の手持ち撮影も十分可能な重さだ。三脚座はアルカスイス対応なのが気に入っている。
- フードもレンズ本体と同様に高品質な仕上がりだ。
- 実写テスト:AFは非常に機敏に動き、優れた精度で一貫性も高い。被写界深度が浅くMFは難しいので、このAFは非常に助かる。
- シャープネス、クリアさ、コントラスト、色再現性は開放でも非常に優れている。これらは全て素晴らしいものだが、最大の魅力はボケの美しさだ。ボケは素晴らしく滑らかで夢のような美しさだ。玉ボケは滑らかで輪郭が柔らかく、絞った時も13枚羽根の絞りのおかげで円形の状態が維持されている。
- ラボテスト(解像力):開放でも画面の隅々までシャープで、隅でも多くの単焦点レンズの中央よりもシャープだ。全体的に見て解像力は素晴らしく、画面全域で驚くほど均一で、特にF2からF8ではそれが顕著だ。

- ラボテスト(色収差):倍率色収差と軸上色収差はいずれも極めてよく抑えられている。未補正の状態でも倍率色収差は無視できるレベルで、軸上色収差も絞り開放で画面全域で低いレベルだ。
- ラボテスト(歪曲):事実上歪曲はゼロだ。未補正でもごくわずかな歪曲すら見えず、ラボテストで小さな数値で示される程度だ。
- 結論:これまで様々なメーカーの135mm F1.8レンズの描写力に魅了されてきたが、このF1.4単焦点レンズは、すべてを更なる高みへと引き上げている。きらめくような解像力と透明感、そして贅沢な柔らかなボケが融合し、真に芸術的な印象だ。まるで魔法のようなレンズだ。これはまさに史上最高のレンズの1つであり、ポートレートや静物写真にとってまさに夢のようなレンズだ。
- 良い点:F1.4の明るさ、素晴らしい画質、洗練されたハンドリング、超高速AF。
- 悪い点:必然的に重い、高価(しかしコストパフォーマンスは素晴らしい)、EマウントとLマウントしかない。
DigitalCameraWorldのレビューでは「魔法のようなレンズ」「史上最高のレンズの1つ」「夢のようなレンズ」と評価されていて、手放しの大絶賛と言ってよさそうです。
ラボテストの解像力の測定値は開放から極めて高く、F1.4の大口径レンズとは思えないほど見事な性能ですね。サイズもスペックの割には抑えられており、価格もそれほど高くはないので、135mmの大口径レンズを探している人には、有力候補になりそうです。
コーギー犬
このレンズ日本だと最安で30万円もするんだよね・・
ソニーはF1.8だけど21万円。この値段差だとF1.8でいいかってなる。純正のメリットもあるしね。
pappas
コーギーさんの言うように、シグマはレート政策が日本に辛い値付けです。
300-600 f4は、ソニーのサンニッパと同じ6000ドルですが、130万円と88万円、大差です。
私の28-105も素晴らしいレンズですが、1500ドルが25万円。タムロン35-150も持ってますが、1500ドルが18万円。
会津製なのに母国に厳しいレート政策なのは、ファンとして辛い所です。
とさっこうじ
Low Light ISOに強みを持つSigma fp-Lの相棒として導入。人物や動体を除外しているので最短合焦距離とか最大撮影倍率はさほど気になりません。星撮りでも使おうと思っているので”レボルビング”が可能な丈夫で扱いやすい三脚座は便利。Nikon Z9 とPlenaの組み合わせと使い分けてます。フィルターは150mm 角型なので両用も可能。私的には良い買い物だと思っています。fp-Lなら純正だし。
シュワシュワ
使ってみたい憧れのレンズですね
まぁ被写体の当てはないんですが…
しかし皆さんおっしゃるようにシグマ製品の国内価格は結構厳しい…
他社が自国製品として配慮してくれてるだろうこともありますが、やはりレート付けがシビアです
今後さらに円安が進むことを見越した値付けかもしれませんが、今のレートにもっと沿ってくれるとありがたいです
まろん
とても魅力的なレンズですが、けっこうなお値段なのですね。
良いものを「安売り」しないのは、方針としては正しいと思うのですが、せっかく国内で作っているのだから、もうちょっと考慮した価格だとありがたいかなぁ、と思ってしまいます。
Dewey
ニコン「Z135mm F1.8S、Plena」のユーザーです。
Plenaの質量は1kg弱ですが、カメラ本体との合計質量は2kg弱になり、長時間の手持ち撮影は疲れます。
シグマ「135mm F1.4 DG Art」は、さらに重い1,430gで、Plena同様にレンズ自体に手振れ補正機能が無いので、実際の撮影現場で、手持ち撮影で使いこなせる人は、少なさそうです。
仮に、Zマウントのシグマ「135mm F1.4 DG Art」が発売されても、私には使いこなす自信が無いので、買うことは無いと思います。
H-2ZERO
素晴らしいですね。Made in Aizu, in Japan の誇りですよね。
この記事の通りですが、135=f1.8(それでも魅力的)というこの世界の常識に挑戦した姿勢と、それを実際「凌駕するクオリティ」に仕上げる確たる技術力。
シグマのプロダクトは重くてもバランスが良いので、取り回しもいいんですよね。
皆さんご指摘の国内設定価格の厳しさは、シュワシュワさんがおっしゃる通り為替レートを見越したものかもしれません。すでに1ユール=178円!の時代ですから…(そんな時代が来るのなんて夢にも思いませんでした)。