Matt GrangerのYouTubeチャンネルで、シグマの山木和人社長のインタビュー動画が公開されています。
・Matt Granger(found via Mirrorless Rumors)
- (300-600mm F4は本当に驚異的な性能だ。6500ドルは競合製品の半額以下で安すぎるのではないか?)
理由はいくつかある。まず第一に、我々は会社の規模を意図的に小さく保っているという点だ。我々は「大きな工場、小さな本社」という哲学を持っている。
つまり、工場や研究開発、エンジニアリングには大きく投資するが、管理部門や営業・マーケティングなどのオフィス業務は極力コンパクトに保っている。
その結果、全体として管理コストが非常に低い。また、部品のほとんどを自社で製造できるという点も大きい。このような高精度パーツは、外注すると非常に高価になる。 - (Foveonセンサーの開発状況について)
現在もセンサー開発を続けている。ただしまだ「技術開発フェーズ」の段階で、実際のセンサー設計にはまだ着手していない。現在はピクセルアーキテクチャ(画素構造)の設計を進めているところだ。
正直に言えば、開発プロジェクトは当初の予定より少し遅れている。理由は、ウェハーを試作してプロトタイプのセンサーを製造するたびに、新たな技術的課題が見つかるからだ。我々はこれまで一度も自社単独でセンサーを設計した経験がなかったため、学びながらの試行錯誤を繰り返している状況だ。
かつてはFoveonチームが中心だったが、現在は主に日本のシグマ本社のエンジニアチームが主導している。幸い、技術的な問題点は少しずつ減ってきており、課題がだんだんと絞り込まれてきていると感じている。もし我々が「技術的に生産可能だ」と確信を持てる段階になれば、正式にセンサー設計フェーズへ進み、量産の準備を始める予定だ。
シグマのフルサイズFoveonの開発はかなり時間がかかっていますが、現在、画素構造の設計を進めているところということなので、開発は着実に進んではいるようですね。山木社長は「課題が絞り込まれている」「確信を持てる段階になれば量産の準備を始める予定」と前向きな発言をしているので、時間はかかっても製品化までたどり着けそうな雰囲気ですね。
Foveonで野鳥撮影
春に続いて前向きな情報でうれしいです。
楽しみに待ち続けます。
ルミエール
カメラ業界のマツダ、という印象です。マツダも世界で初めてロータリーエンジンを量産化したとき相当な苦労をしたと思います。
SIGMAもこの技術を手の内化して世に送り出せば、「ロータリーのマツダ」みたいに「FoveonのSIGMA」になるのではないかと思います。