キヤノンはフランスではレンズ交換式で40%以上のシェアを占めている

Phototrendに、Photoshow2025で行われたキヤノンマーケティングディレクターのインタビューが掲載されています。

Interview Canon au Salon de la Photo 2025

  • (どのシリーズが好調か? キヤノンフランスの市場シェアは?)
    キヤノンは過去12ヶ月間、この市場におけるリーダーであり、金額ベースで28%の市場シェア(コンパクトカメラを含む全セグメント合計)を維持している。この勢いは主にミラーレスカメラによって牽引されている。ミラーレスカメラと一眼レフを合わせて、キヤノンは販売数量の40%以上、金額では32%を占めている。ミラーレスカメラカテゴリーでは、数量ベースで8%、金額ベースで3%の成長を遂げ、キヤノンの市場シェアは数量ベースで34.1%、金額ベースで32.3%となっている。

  • (過去12ヶ月で最大の成功は?)
    2025年初頭から市場で売上第1位のカメラとなっているEOS R6 Mark IIのパフォーマンスには非常に満足している。また、 Powershot V1、EOS R50V、EOS C50という3つの専用ビデオカメラの発売も大きな成功を収めた。PowerShot V1 とEOS R50Vは 、非常に好調なスタートを切っている。「EOS C50」は大変好評で、予約注文も期待通りの勢いだ。

  • (EOS R5 Mark IIとR1の評価は?)
    どちらのカメラもプロの間で非常に好評を博している。例えば、ロイター通信社とAFP通信社は、自社の写真家にCanon EOS R1を使用させている。GFKの統計によると、キヤノンEOS R1と EOS R5 Mark IIは、 それぞれの分野で競合製品を上回っている。

  • (APS-Cは今後、新しいモデルを予定しているか?それともラインナップはすでに十分に整っているのか?)
    現時点ではラインナップは十分に整っており、私たちはそれを活かしている。EOS R50Vは新しい使い方を提案するモデルだ。

  • (フルサイズのサードパーティー製レンズの登場はいつになる?)
    今後の(サードパーティーの)新製品ついてはコメントできないが、当社のフルサイズレンズラインナップは既に非常に充実している。カタログには40本以上のレンズがラインナップされており、あらゆる用途と予算をカバーしているので、既に顧客が満足のいくものとなっている。

  • (ハイブリッドレンズに関して写真家やビデオグラファーからの反応は?)
    VCMシリーズはビデオグラファーや写真家から大変好評を博している。

  • (キヤノンが依然として高価なブランドであることについてどう思うか?)
    これは一般的な意見ではない。全体的に見て、当社の平均販売価格は競合他社よりも高くはなく、EOS R100、R50 、R50Vといった非常に手頃な価格の製品に加え、あらゆる用途と予算に対応する幅広いレンズを取り揃えている。また、EOS R100のように、競合他社に同等の製品が存在しないものもある。

  • (一眼レフは持ちこたえているのか? デジタル一眼レフとミラーレスカメラの比率は?)
    一眼レフカメラの需要は依然としてあるが、もはやトレンドではない。GFKのデータによると、一眼レフカメラ用交換レンズの売上は減少を続けており、昨年は20%、今年は15%減少しています。ミラーレスカメラへの移行は完了しているが、15%の市場シェアは依然として大きなものだ。我々は市場のあらゆるニーズに応え続けており、キヤノンEOS 1200D や 2000Dといったデジタル一眼レフ製品は依然として好調だ。GFKの統計によると、最も売れているデジタル一眼レフはキヤノン製品で、これは、450ユーロからという手頃な価格で、写真を始めやすい製品を提供しているためだ。

  • (EOS R6 IIIやEOS R7IIの噂があるが?)
    噂についてはコメントできないが、噂があるのは消費者が熱心であり、需要が高いことを示しているからよい兆候だ。

 

フルサイズのサードパーティー製レンズに関しては、「既に純正レンズが充実していて顧客は満足している」と述べているので、サードパーティーへのライセンス供与にはあまり前向きではなさそうな雰囲気ですね。

新製品に関しては、残念ながらここでは新しい情報は明かされていないようです。以前に今年は「APS-Cカメラの年」になるという噂がありましたが、キヤノンはラインナップは十分と述べており、あまり積極的に新型APS-C機を投入するという雰囲気ではありませんね。