Phototrendに、ソニーフランスのシニアプロダクトマネージャーのインタビュー記事が掲載されています。
・Interview Sony au Salon de la Photo 2025
- (どのシリーズが最も売れているのか?ソニーフランスのハイブリッド市場シェアは?)
主役は、引き続きα7IVとα7IIIだ。これらは当社のラインナップで最もバランスが取れたボディで、最新モデルではないにもかかわらず依然として非常に良く売れている。フランス以外ではトレンドが異なる場合があり、例えばアジアではα7CIIが圧倒的な人気を誇っている。フルサイズ市場のシェアはフランスでは35~36%程度だ。我々の目標はリーダーの地位を目指すことだ。 - (APS-Cは減速しているように見えるが将来はどうなる?)
APS-Cの市場シェアは依然としてかなり大きく、大きな存在感を示している。当社のAPS-Cカメラはサイドビューファインダーだが、ヨーロッパではセンターファインダーが好まれる傾向がある。 - (α7Vに大きな期待が寄せられているが、顧客の不満にどう対処する?)
我々の哲学は、どんな犠牲を払ってでも毎年カメラを刷新することではない。我々は世代ごとに大きな革新をおこし、持続可能な製品群を構築していく。例えば、α9IIIではグローバルシャッターで真の技術的ブレークスルーを達成した。 - (サードパーティが野心的なレンズを投入しているがどう考えているか?)
Eマウントに最大限の自由と可能性を提供するのがソニーの理念で、これがEマウントシステムの価値を高めている。これによりEマウントは普遍的なものとなった。(サードパーティーの参入は)脅威ではなくチャンスと捉えている。 - (EマウントレンズをZマウントのカメラで使用可能にするマウントアダプタについてどう思うか?)
我々は注意深く見守っているが、現時点では、レンズの売上面での効果を確認するのは難しい。しかし、レンズの販売が増加すれば当社には有益だ。 - (α1IIは非常に高価なカメラだが、成功したのか?)
α1IIは成功しており、高い需要で発売当初すぐに在庫切れになった。α1を使用していたプロの多くがα1IIに乗り換えている。この価格設定は、数年間使用できるように設計された妥協のないカメラを提供したいという思いによるものだ。 - (FX2はニコンZRやEOS C50と比べて物足りないと感じる人に何かアドバイスを)
もちろん、競合他社を注意深く観察している。確かに、FX2ではオープゲート6Kを提供していないが、FX2は、何よりもまずプロ向けの制作ツールだ。スペックの競争よりも、信頼性とワークフローの一貫性を重視している。動画や放送分野のユーザーの大半は、このシリーズの利点と論理をよく理解しているだろう。 - (RX1RIIIに対する批判的な声に驚いたか? 特に価格に対する批判について)
RX1RIIIはコンセプトモデルだ。エンジニアたちは、初代RX1Rのコンパクトでミニマルなフォームファクターを維持することに尽力した。この選択には必然的に妥協が伴うが、それは製品のDNAに合致している。価格については、確かに4,900ユーロとニッチな製品だが、多くの注文があり、RX1RIIIが真のニーズに応えていることを証明している。 - (RX100VIIの後継機でVlog向けでない機種を検討しないのか?)
これに関しては情報がない。
日本では現在α7CIIが圧倒的に人気ですが、フランスではα7IVとα7IIIが主力ということで、日本とはかなり売れ筋が異なっているようですね。ヨーロッパは一眼レフスタイルのファインダーが好まれ、アジアではレンジファインダースタイルが好まれているのが興味深いところです。
RX1RIIIに関しては機能的に妥協をしてでもサイズを旧型並に抑えたかったようで、機能を拡張しながら徐々にボディが大きくなっているαシリーズとは異なる方針で開発されたようです。確かに、大きくなるとレンズ交換式+小型レンズの組み合わせと差別化できなくなるので、この方針は理解できますね。
さばしろ
マウントが解放されてることを強調してますが、それなら連写とテレコンの制限も解放してくれませんかねぇ。キヤノンのAPS-C縛りよりはマシですが・・
X-Ama3
RX100VIIの後継機については”情報なし”ですか。さみしいなあ。
でもまあ、RX1RIIIも事前情報なしで出て来たんで、まあ待つしかないですよねえ。