phototrendに、タムロン・フランス社長のインタビューが掲載されています。
・Interview Tamron au Salon de la Photo 2025
- (現在のレンズ市場の動向は?)
レンズ市場は活況を呈している。この傾向は、ミラーレスカメラのラインアップ拡大によってさらに強化され、新たなビジネスチャンスが生まれている。 - (過去 12 か月間で最大の成功は何か?)
ニコンZマウントのレンズ、特に28-75mm F/2.8 Di III VXD G2が大きな成功を収めた。当社のZマウントレンズはユーザーに高く評価されていると認識している。我々のブースには、タムロンブランドに精通した経験豊富なニコニストが多数来場しており、現在の結果に非常に満足していることが分かる。 - (Zマウントの開発戦略と、ユーザーからのレンズの反響について)
Zマウントに関する当社の戦略は、2つの柱に基づいている:
・ラインナップの充実:ニコンユーザーに、写真撮影の可能性を真に広げるソリューションを提供すること。
・補完的なポジショニング:差別化され、手頃な価格のソリューションを提供すること。
ユーザーからは高い評価を得ており、Zマウントの売上は急速に伸びている。 - (25-200mm f/2.8-5.6 Di III VXD G2の開発思想は?)
この高倍率ズームでは、5年前に発売した28-200mm f/2.8-5.6 Di III RXDをさらに進化させ、このレンズだけで複数の標準ズームレンズに代わる、汎用性が高く軽量で高品質な光学性能を備えたレンズを提供することを目指した。 - (16-30mm F/2.8 Di III VXD G2で旧型から焦点距離を変更した理由は?)
17-28mm F/2.8 Di III RXDと比べて焦点距離を調整することで、コンパクトさを犠牲にすることなく、より広い広角域を実現したいという強い要望に応えた。 - (各マウントごとの売上はどのようになっているのか?ソニーEマウントが依然として主流なのか?)
Eマウントレンズは依然として大きなシェアを占めているが、Zマウントのシェアも力強く伸びている。キヤノンRF-Sレンズも力強い成長を遂げており、特にタムロン18-300mm F/3.5-6.3 DiIII-A VC VXDは大いに成功している。 - (RFマウントの2本のAPS-C用レンズの反響は?)
キヤノンRFマウント用のAPS-Cズーム2本は大変好評だ。APS-Cミラーレスカメラ市場において、特にこだわりのあるアマチュアユーザーの間で(RFマウントレンズに)強い需要があることを明確に認識している。 - (一眼レフ用のレンズの要望は多いのか?)
一眼レフ用レンズの将来性について判断するのは難しい。タムロンは一眼レフ用レンズの生産を終了しており、旧製品の在庫もわずかしか残っていない。現在、一眼レフ用レンズの需要は本当に非常に少なくなっており、カタログに残っているのは、タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2とタムロン SP 35mm F/1.4 Di USDだけだ。
タムロンのZマウントレンズは大成功しているようで、今後、更に多くのZマウントレンズの登場が期待できそうですね。また、RFマウントもAPS-C限定ながらかなり需要があるようなので、こちらも今後の新製品が期待できそうです。一眼レフレンズに関しては、新製品の登場は残念ながら期待できそうもない雰囲気ですね。
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