「EOS R6 Mark III」はAF性能が大幅に改善している

DigitalCameraWorldに、キヤノン「EOS R6 Mark III」の初期レビューが掲載されています。

Hands-on Canon EOS R6 Mark III review: This hybrid camera has no weaknesses

  • EOS R6 Mark IIIの価格は2,799ドルで、これは2022年11月に発売されたキヤノンEOS R6 Mark II(の発売時の価格)と同じ価格だ。Mark IIは少なくとも2026年まで販売され、現在は1,979ドルで販売されている。
  • ボディは、わずかに重くなったこと (29g) を除けば前モデルとほぼ同じで、キヤノンのカメラを一度でも持ったことがある人なら誰でも、エルゴノミクスに馴染み、素晴らしい操作性だと感じるだろう。
  • フルサイズの HDMI端子の採用でハイブリッドカメラとしても使えるようになった。これは本格的な動画撮影者にとっては嬉しい仕様だ。
  • このカメラでまず気づいたのは、AFの大幅な向上だ。Mark IIと同じ被写体検出アルゴリズムを採用しているが、全体的な性能、特に追尾性能が大幅に向上している。旧型も決して悪くはなかったが、Mark IIIは被写体、特に飛翔中の鳥を追う際に、明らかにより粘り強く追従するようになった。フレーム内に鳥が小さく入っている時でさえ、AFはフレームに入った瞬間から正確に捉え、追従し続けた。人物追尾も同様だ。
  • 40コマ/秒の連写は、90%の状況では明らかに過剰で。ほとんどの状況では20コマ/秒で十分でだが、本当に必要な場合には、この機能は素晴らしいものだ。さらに、RAWのバッファ容量はR6 Mark IIの2倍、驚くほどの150コマに増加した。したがって、最大連写時でも、思う存分シャッターを切ることができる。
  • 録画の限界をきちんとテストする時間がなかったが、キヤノンによると4K30pで2時間以上録画できるとのことだ。ただし、R6 Mark IIIはC50とは異なりファンを内蔵していないため、RAW動画撮影時にオーバーヒートする可能性があるだろう。
  • 最初のロードテストでは、あらゆる点で本当に驚かされた。高解像度の静物画を撮影する場合でも、不規則に飛行する鳥を撮影する場合でも、7Kのオープンゲートで被写体を撮影する場合でも、このカメラはまさに完璧だ。

  • 初期の評価:このカメラには、弱点がない。3250万画素の高画質で、毎秒最大40枚の静止画を撮影でき、さらに、7K動画でC-Logにより、最大15ストップのダイナミックレンジでオープンゲート記録も可能だ。スチルカメラとしては全く欠点がなく、プロの現場ではEOS R5 Mark IIではなくEOS R6 Mark IIIを持って行っても満足できるでだろう。唯一不満があるとすれば、動画に関してでデュアルベースISOとアクティブ冷却システムがないことだが、動画撮影に特化したカメラとしてはEOS C50がある。私の最初のフィールドテストの結果が正しければ、これはCanonのベストセラーカメラになると思う。
  • 良い点:7K60p RAWの内部収録、7K30pオープンゲート記録、3250万画素の解像度、プリキャプチャー機能付きの40コマ/秒のスチル、8.5段分の効果の手ブレ補正、C-Log2とC-Log3。
  • 悪い点:アクティブ冷却システムが無い、ISOの上限はMarkIIより低い、C50にあったディアルベースISOが非搭載。

 

EOS R6 Mark IIIはスチルに関しては「全く欠点がない」とまで述べられており、極めて高い評価になっています。センサーが新型になった効果なのか、AFはかなり大きく進化しているようで、これはバッファが増えていることと併せて、スポーツや鳥などの動体をメインに撮影している方には、かなり訴求力がアップしそうです。

動画に関しては、デュアルベースISOや冷却ファンまで必要とするユーザーにはEOS C50を使ってくれということなのかもしれませんね。