PetaPixelにライカの新しいモノクロコンパクトカメラ「ライカQ3モノクローム」のレビューが掲載されています。
・Leica Q3 Monochrom Review: Q3 is Back in Black (and White)
- ライカQ3にも、Q2やM11のようにモノクロ仕様が追加された、価格は7790ドルと高く、モノクロ撮影しかできないという制限はあるが、画質は大幅に向上している。
- Q3モノクロームは赤いライカのバッジと黄色のレンズマークが廃止され、意図的に控えめな外観になっている。また、レザーレットの模様も変更されているが、正直なところQ3のダイヤモンドパターンの方が好みだ。
- 操作性はQ3と基本的に同じで、つまりグリップ感は相変わらずなので、アクセサリーグリップの購入を勧める。大きく異なるのはSL3シリーズから流用した新しいメニューシステムで、若干素早く操作できるが、オリジナルのQ3のメニューの方が魅力的で、Q3と併用する場合は戸惑うだろう。
- モノクロセンサー採用よる変更点は、位相差AFが廃止されコントラスト検出のみのAFを採用している。このAFシステムは正確だが、コンティニュアスAFで使用すると、背景に脈動が生じ、不快感がある。この脈動は動画撮影中にも見られ、非常に煩わしいことがある。しかし、Q3ユーザーの多くは、中央1点AFでシングルAFモードを使用することを好んでいるので、このような場合はQ3と比べて目立った欠点はない。
- 個人的には、ダイナミックレンジの拡大と高感度性能の大幅な向上というメリットがあるため、モノクロセンサーが大好きだ。このカメラは高感度の範囲で撮影すると真価を発揮する。例えば、ISO感度6400で撮影したQ3モノクロームの画像は、ISO感度3200で撮影したオリジナルのQ3の画像を白黒に変換したものよりも、より鮮明でディテールが保持されている。全体的に、白黒写真を楽しむ限り、Q3モノクロームの画質はQ3より明らかに優れている。
- Q3モノクロームの使用感には驚きはなく、予想通りだった。使い勝手はQ3と基本的に変わらない。コントラストAFに関しては、大部分の状況ではほとんど問題にならなかった。
- 動画はQ3同様に弱く、オーディオ入力がなく、ローリングシャッター歪みも顕著だ。動画時のC-AFは目障りなほど脈動する。動画撮影は得意分野ではない。
- 価格は7790ドルとオリジナルのQ3よりかなり高いが、このカメラは人気が出ると思う。Q3は人気機種で、Q3でモノクロ写真だけを撮影するユーザーも多いからだ。
- このカメラは買うべきだろうか? イエスだ。ライカは人気モデル+高性能モノクロセンサーの組み合わせで今後も成功を収め続けるだろう。白黒写真に情熱を注いでいる人でコンパクトカメラを探しているならQ3モノクロームは最適なカメラだ。
Q3モノクロームは、モノクロ写真、特に高感度ではQ3と比べて大幅に画質が向上するということなので、Q3よりも高価ですが、モノクロ写真ファンの方には十分価値がありそうですね。位相差が廃止されたAFは、シングルAFでスチルを撮影している限りは問題はなさそうですが、コンティニュアスAFや動画を多用する方には向かなそうですね。
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