ニコンは「Z7III」をラインナップに加えるべき

PetaPixelに、ニコン「Z7III」(Z7II後継機)に関する意見記事が掲載されています。

Looking at Nikon's Line and the Competition, the Z7 III Should Exist

  • 昨年、私はZ7シリーズの必要性は低いと考えていたが、1年経って考えが変わった。ニコンとの会話で「Z8が存在するためZ7II後継機は必要ない」とニコンは考えているという印象を受けていたので、私はそれを受け入れようと思っていた。「ニコンのラインナップの中にZ7IIIの居場所はない」と私は述べた。

    しかし、1年経てば状況は大きく変わる。Z6IIIは数回の値下げで2099ドルまで価格が下がっており、これは価格面でニコンのラインナップにかつてはなかった隙間ができたことを意味する。主要なライバルであるキヤノン、ソニーと比べると、この(Z6IIIからZ8までの)ラインナップの隙間は顕著で、ニコンには2000ドル台後半の価格帯のカメラが欠けている。ニコンにはこの価格帯のカメラが必要で、ZRとは逆にスチルに特化した高解像度カメラこそが最良の選択肢だと考えている。それはもちろんZ7シリーズのカメラだ。

    ニコンが製造コストを抑えるためZ6 IIIのボディを流用すれば、576万ドットEVFと手ブレ補正ユニットはZ7IIIへの移植が容易なため、既に優れた開発の出発点となるだろう。また、シグマfpなどのカメラに搭載されている6000万画素センサーを採用することも可能で、このセンサーは写真撮影において卓越した性能を発揮することが既に実証されている。価格を抑えるために積層センサーは採用すべきではない。動画用途には最適とは言えないが、ニコンには既に優れた動画用機がラインアップされているため、写真に特化したボディに注力しても問題はないだろう。

    ニコンの最新プロセッサと最新のAFアルゴリズムを採用し、このカメラを2800ドルで販売すればスチルカメラマンにとって非常に魅力的な選択肢になるだろう。

    ニコンもこれによって恩恵を受ける。なぜなら、これは、いまだに D810 や D850 DSLR に固執している多くの写真家が、それらの機種を捨てて Z システムに乗り換えるきっかけとなるからだ。「ハイブリッドクリエイターカメラ」としての機能を備えていないカメラを作るのは、この市場ではリスクに思えるかもしれないが、既にラインナップにそのようなカメラが存在するのであれば、異なるユーザー層にアピールしても損はない。

 

以前はZ7II後継機に否定的な見解だったPetaPixelですが、今回の記事ではこれまでの主張とは逆にZ7IIIを投入するべきと述べられています。確かに、特に海外ではZ6IIIがかなり値下がりしているので、ZシリーズのラインナップではZ6IIIとZ8の価格差が気になるところかもしれません。Z6IIIのボディを流用して比較的安価にZ7IIIを投入できれば、スチルユーザーには訴求力があるかもしれませんね。