PetaPixelの富士フイルムの2025年の評価は「C+」

PetaPixelに、2025年の富士フイルムの新製品の総括と評価に関する記事が掲載されています。

Fujifilm in 2025: High Highs and Low Lows

  • 富士フイルムは今年の評価が非常に難しい。同社が何も成し遂げなかったからではなく、実に多様な製品群を投入したためだ。富士フイルムは常に他社と少し異なるアプローチを取るが、今年は特に異質だった。

  • 富士フイルムはGFX100RFの比較的コンパクトなサイズを維持するため、IBISを省略しF4のレンズを選択せざるを得なかったと説明している。我々はこれは妥当なトレードオフだと考えている。
  • X halfは楽しいカメラだが、それが存在意義を正当化するほどの価値があるかどうかは、人それぞれで、画質に疑問符が付くカメラに850ドルも払う覚悟があるかどうかにかかっている。とはいえ、X halfは本当に素晴らしいアイデアで、デジカメでありながらアナログ写真の精神と楽しさを体現しており、(この点で)これまでのどのカメラよりも優れている。ただ残念なのは、センサーがあまりにも劣っていることだ。
  • X-E5は本当に素晴らしいカメラだ。画質とスタイルでX100VIを欲しいが単焦点レンズにこだわるのは嫌だという方にとっては、X-E5はまさにうってつけの選択肢だろう。私にとって、X-E5はまさに史上最高のX100だ。
  • X-T30IIIは多くの機能とスペックを旧型から継承しているが、AFの大幅な改善など注目すべき改善点もあり、価格は適切で不満のない良いカメラだ。
  • 不満は交換レンズで、今年はたった3本しかなくそのうち1本は特殊レンズなので、カウントしない(実質XF23mm F2.8 R、XC13-33mm F3.5-6.3 OISの2本)。この2本は優れたレンズではあるが、ワクワクするようなレンズが欲しい。2026年にはより優れたレンズの登場を期待したい。

  • 2025年は富士フイルムにとって、いわば空白の年のような気がする。しかし、興味深い動きは数多くあった。GFX100RFは非常にクールで、X-E5は真に優れたカメラだ。X halfは富士フイルムが挑戦した姿勢は称賛に値するが、技術的な観点から見て実際に優れた製品になってほしかった。富士フイルムには本当に驚くべき能力があり、同社は決して挑戦を恐れない。しかし今年は同社の真価が発揮されたとは思わない。2026年の製品にはきっと感銘を受けることを確信している。富士フイルムの2025年の評価は「C+」。

 

富士フイルムの2025年の評価の内容を見ると、個々のカメラは結構褒められていますが、総合評価はC+と少々厳しいものになっています。これは交換レンズがあまり登場しなかったことと、センサーや画像処理エンジンの世代交代のような大きな技術革新がなかったことが原因のようですね。X halfは画質等の実用性で考えると疑問符が付くのかもしれませんが、撮る楽しみを追求するチャレンジ精神はもう少し高く評価してあげてもいいような気もします。