PetaPixelのキヤノンの2025年の評価は「A-」

PetaPixelに、キヤノンの2025年の製品の総括と評価に関する記事が掲載されています。

Canon in 2025: Fantastic R6 III Headlines a Strong Year for Canon

  • キヤノンは5台のカメラと6本のレンズを発表し、2025年も昨年同様に忙しい年だった。

  • PowerShot V1はZV-1 Mark IIのライバル機で、写真家にとってはあまり魅力的ではなかったが、クリエイターにとってバランスの取れたカメラで、大いに魅力的だった。
  • EOS R50Vは安価な価格設定のためいくつかの妥協があるが、依然として非常に競争力のある製品であり、コンテンツ作成市場でソニーと戦うキヤノンの新たな武器となるだろう。
  • コンパクトカメラのPowerShot 360 HS A(IXY650m)は、2016年に登場した360 HSの劣化版だ。キヤノンが、コンパクトカメラ市場の急成長に応えようとしているのは理解できるが、400ドルならもっと良い選択がある。
  • EOS R6 IIIは競争の激しいミッドレンジセグメントにおいて最高のカメラだ。ダイナミックレンジの点では新しいα7Vに及ばないものの、競合機との比較でEOS R6 IIIが明らかに劣っているのはほぼこの点だけだ。

  • EOS R6 IIIがキヤノンの2025年の最大の目玉だが、PowerShot V1、EOS R50 V、EOS C50も動画ユーザーには非常に魅力的な製品だ。レンズ面では、RF 20mm F1.4L VCMとRF 85mm F1.4L VCMが優れたレンズで、RF45mm F1.2 STMも期待が高まる製品だ。これが、キヤノンが手頃な価格帯のレンズ設計にどう取り組んでいくか、今後を示すサインになってくれると期待している。

    同僚の中には、キヤノンがRFマウントを引き続きクローズドにしている点でキヤノンを減点している人もいるが、私はその部分では減点はしない。私は、大きな事業戦略ではなく、新製品そのものを基準に評価している。ただし、フルサイズのサードパーティ製AFレンズがRFマウントで使えるようになるのは、歓迎すべきことだという点については同僚に同意する。キヤノンの2025年の評価は「A-」だ。

 

キヤノンの2025年は「A-」と高い評価となっています。キヤノンは優等生的なEOS R6 Mark IIIを筆頭に、動画向けの製品3機種をリリースして、カメラに関してはそれほど大きな冒険はしなかったものの、IXY650mを除けば悪い評価の製品はなく全体的に上手くまとめてきた印象です。一方でレンズに関しては非常に安価なRF45mm F1.2は、かなり攻めた製品ですね。

また、以前のPetaPixelの座談会の評価では、RFマウントのクローズ戦略が大幅に減点されていましたが、ここでは減点なしとなっていて、同じPetaPixelでもレビュアー/ライターによって考え方が全く異なるようですね。