DigitalCameraWorldによる2025年のワーストカメラ

DigitalCameraWorldで2025年のワーストカメラが選出されています。

Sorry not sorry - these were the WORST cameras of 2025

  • YASHICA FX-D300:表面的には、ちゃんとした作りで、見た目も非常に美しく昔のヤシカFXシリーズのフィルムカメラを彷彿とさせる。50MPの解像度を誇るが、デジタルズームなので50MPなのは24mm時だけで、60mmでは8MPになってしまう。50MPは補間が行われており、古い16MPのカメラの画像を拡大する方がはるかに良い結果がえられる。このカメラに450ドル払うよりもあらゆる面で優れている16MPのm4/3(E-M5)とレンズを中古で買うことを勧める。

  • コダックCharmera:1.6MPのカメラがこれほど話題になるとは誰も思わなかっただろう。今年最低解像度のカメラだが、画像はノスタルジックで遊び心がある。しかし、入手ができないことで有名なカメラで、それはフラストレーションを伴う。入手さえできれば、酷い画質だが考えすぎず撮影を楽しみたい人には素晴らしいカメラだろう。

  • キヤノンIXY650m:価格を考えるとそれほど酷いカメラではないが、アップデートの内容は扱いにくいmicroSDの採用だけで酷いものだった。プリンターへの接続機能も省略された。

  • ニコンCOOLPIX P1100:ワーストに選ぶのは少し申し訳ない気持ちになるが、このカメラはP1000の改良版と呼べるようなものではない。このカメラはUSB-C端子を採用してEUの規制を満たすためのものだ。P1000はカルト的な人気のあるカメラなので、近い将来適切なアップグレードをするようにニコンには再考して欲しい。

  • 富士フイルムX half:レトロ志向のトレンドを一歩進めたこのカメラは、フィルムの不便さを全てデジタル時代に持ち込んでおり、しかもかなり高額だ。加えて、フィルム時代の最も悲しいエピソードの1つ、「ハーフサイズ」を採用しているのだ。当時は、フィルムと現像にお金がかかったため、倹約家の写真家をターゲットにしたハーフサイズカメラが登場した。X Halfはこれをシミュレートして、17.7MPの4:3という凡庸なセンサーを縦向きにマウントしている。では、横向きの写真を撮りたい場合は?カメラを縦向きに構える。まったくもって狂気の沙汰だ!もしそれに見合う価格で販売されていたら、私は全部許していただろう。しかし、発売時の価格はなんと849ドルだった。フィルム時代の最悪のフラストレーションを味わいたいなら、ご自由に!

  • シグマBF:2025年のワーストカメラとしてシグマBFを選んだことに、少し罪悪感を感じている。アルミニウムの塊から削り出された、無駄を削ぎ落とした未来的なデザインは、このカメラに魅力と目を引く美しさを与えている。しかし、本当に使いたいと思えるカメラなのだろうか?答えはノーだ。手に持った感じが悪く、極小のレンズでないとバランスが取れない。EVFや可動式モニタも搭載されていないため、私がカメラに求める撮影の喜びが得られない。このカメラは実用品とは到底言えない一品だ。個人的には前世代機のfpとfp Lの方がずっと好きだ。これらの機種はシンプルで実用性もはるかに高く、BFのような気取ったところがない。BFはクリエイティブツールというよりは彫刻のような存在だ。

 

DigitalCameraWorldのワーストカメラのうち「X half」と「BF」はPetaPixelのワーストカメラと一致していますね。「X half」も「BF」も登場時には、結構好意的なレビューが多かったような気がしますが、時間が経ってワーストという評価になってしまったのが興味深いところです。第1印象では面白かったが、使い込んでみるとあまり満足行くようなカメラではなかったということなのでしょうか。

P1100とIXY650mは他の選択肢が少ないカテゴリなので、機能云々よりも販売を継続してくれることに意義があるカメラという印象です。ヤシカのFX-D300はトイカメラとして楽しむ分には、フィルムカメラのようなデザインも悪くないので結構楽しめるかもしれませんね。