ソニー「α7V」のダイナミックレンジは素晴らしいが低輝度時のAF性能を改善して欲しかった

DigitalCameraWorldに、ソニーα7Vに関するレビュー&意見記事が掲載されています。

The Sony A7 V's dynamic range is impressive, which is why I find this one camera spec so disappointing

  • ソニー α7Vの発売からほどなくして、ダイナミックレンジに関する報告が出回り、ネットはそれに夢中になった。このカメラのダイナミックレンジは印象的だと感じた。しかし、ハイライトとシャドウの間のこれほど広い範囲を捉えられる能力があるからこそ、ある仕様がとりわけ遅れているように感じられる。それが暗所でのAF性能だ。

    窓の前で、フラッシュも使わず、室内の人工照明もなしで撮影をセットアップした。率直に言って、これはほとんどすべての写真家にとって最悪の悪夢に近い状況だが、α7Vは捉えた画像のシャドウにはまだかなりのディテールが残っており、しかも同時に、明るすぎる窓の外にある冬の裸枝も、まだ崩れずに保たれていた。

    しかし、α7IVから改善されていてほしかった仕様が1つある。それが暗所でのオートフォーカス感度だ。α7Vのオートフォーカス感度範囲はα7 IVと同じ-4EV〜+20EVだ。これは悪いというほどではないが、ライバルには遅れを取っている。キヤノン EOS R6 Mark IIIは-6.5EVまでとされている。ニコン Z6 III(さらに手頃なZ5IIも)は、暗所AF感度が-10EVだ。

    私はソニー α7Vを、小さな村のクリスマスイルミネーションを撮るために持ち出した。α7VのAFは多くのカットで合焦したが、別のカットでは、AFが少し前後に行ったり来たりして迷うこともあった。α7Vのスピードとダイナミックレンジには感心している。これは、α7シリーズにとって大きな前進だ。しかし、AF感度は変わっておらず、特に、α7RVより画素数の少ないα7Vのようなカメラのほうが、暗所に強い傾向があるだけに。これは少し残念なことだ。

    α7Vは印象的なダイナミックレンジと連写速度を備え、いくつかの面で大きく前進しているが、暗所オートフォーカスはその中に含まれていない。

 

α7Vの暗所のAFに関しては他のレビューでも改善して欲しかったという意見がでていましたが、DigitalCameraWorldのレビュアーも同じ意見のようですね。現状でも実用的な問題はそれほそほどないとは思いますが、ダイナミックレンジでクラストップの性能に躍り出たα7Vなので、暗所のAF性能でももう少し進化して欲しかったということなのかもしれませんね。