PetaPixelのタムロンの2025年の評価は「B-」

PetaPixelに、2025年のタムロンの新製品の総括と評価に関する記事が掲載されています。

Tamron in 2025: A Quiet Year With Some Good Zoom Lenses

  • タムロンは今年、わずか2本のレンズしかリリースしていないため、簡潔にまとめられる。他社向けに製造しているレンズは、タムロンの売上高のほぼ半分を占めているが、今日、我々が焦点を当てているのは、タムロンブランドの新しいレンズだけだ。
  • 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、コンパクトなフォームファクターで929ドルという手頃な価格、そしてプロ仕様の光学性能が魅力的だ。このレンズは同等のスペックを持つ他社製品よりもはるかに手頃な価格でありながら、優れた広角ズームだ。
  • タムロンが今年2本目として投入した「25-200mm f/2.8-5.6 Di III VXD G2」は、ほぼ同じタイミングで発表された、シグマ「20-200mm f/3.5-6.3 DG」に話題をさらわれた感があるかもしれない。とはいえ、このレンズは軽量で手頃な価格で、広角端では明るいF2.8を実現しており、トラベルレンズであることに変わりはない。明るさを犠牲にすることなく、焦点距離の広角側を3mm広げており、数字以上にこの差は大きい。
  • 単体で見れば、タムロンの新しい25-200mmは非常に優秀なトラベルズームだが、シグマ20-200mmが持つ"より広い"広角側の柔軟性はどうしても目につく。汎用性を重視する写真家にとっては、シグマがより良い選択だろう。一方で、より明るい開放F値を重視する人なら、タムロンが楽しめるはずだ。
  • タムロンは昨年のほうが今年より少し良い年だった、と言えるかもしれないが、それはタムロンの2025年のレンズがダメだという意味ではない。実際、どちらも非常に良いレンズだ。とりわけ16-30mm F/2.8は素晴らしいレンズだ。個人的には、タムロンには単焦点レンズにもっと注力してほしいと思っている。同社は、これまでに驚くほど優れた単焦点レンズを作れることを示してきたからだ。同僚たちは総括でタムロンに手厳しかったが、ここ数年のタムロンの総合的なパフォーマンスを踏まえると、2025年は同社にとって「いつも通り」の年だったと思う。手頃な価格で良いレンズを出している一方で、新モデルの数は多くはない。もちろん2026年はもっと良くなって欲しいが、タムロンのこれまでの基準から見れば、2025年は悪くはなかった。2025年の評価は「B-」。

 

タムロンの新製品は2本のズームだけと少なめでしたが、どちらのレンズも高評価で、総合評価は「B-」と製品数を考えれば悪くない評価だと言ってよさそうです。25-200mmは旧型と比べると、ワイド側が広がって十分魅力的なレンズに仕上がっていると思いますが、より尖ったスペックのシグマ20-200mmが同時期に発売されてしまったのが不運だったかもしれませんね。タムロンは、最近は他社ブランドレンズに注力しているようですが、来年はタムロンブランドのレンズももう少し数を投入して欲しいところです。