ePHTOzineに、ニコンのAPS-C用の標準マクロレンズ「Z DX MC 35mm F1.7」のレビューが掲載されています。
・Nikon Nikkor Z DX MC 35mm f/1.7 Lens Review
- このレンズの第一印象は、220gとかなり軽量でコンパクトな主としてプラスチック製のレンズという印象だ。造りはしっかりしており、操作部はすべてスムーズで効率的に操作できる。フードが付属していないのは残念だ。
- AFはステッピングモーター駆動で、ほとんど無音で高速かつ高精度だ。
- フォーカスブリージング軽減設計で、これはビデオグラファーにとって特に嬉しい仕様だ。
- 中央の解像力はF1.7からF11に至るまで際立った値で、F16でも素晴らしい値だ。周辺部はF1.7とF2で素晴らしい値でF2.8からF11まで際立った値、F16でも素晴らしい値だ。際立ってシャープなレンズだ。

- 倍率色収差は良好に抑制されており、さらなる補正が必要になる可能性は低いだろう。
- 歪みはわずか -0.10% のタル型で、ほとんどまっすぐだ。
- ボケは、背景が雑然とした場所ではややうるさくなってしまうという欠点がある。
- フレア耐性は通常の被写体では良好だが、明るい光源が画面内に入るとかなりフレアが顕著になる。オプションのフードの購入を勧める。
- 周辺光量落ちは開放で-1.3EVで最小限だ。
- 価格は399ポンドで高品質のマクロとしては手頃な価格だ。
- ニコンは手頃な価格でありながら光学性能に優れたレンズの投入を続けている。このコスト削減はプラスチック素材の採用によって達成されているが、それによる明確な欠点は見当たらない。このレンズは軽量コンパクトでAFは非常に速く静かで正確だ。マクロ域でもピントが迷う傾向は全くない。標準レンズとして使ってもマクロレンズとして使っても性能を発揮する。解像力は卓越しており、絞り値全域で画面全域で一貫している。唯一の欠点は、やや荒々しいボケと、フレアが発生しやすいことだ。手ブレ補正機能がないという欠点が致命的かどうかは、撮影する写真の種類によって変わるだろう。このレンズは非常に優れた光学性能を優れた価格で提供しており、強く推奨せざるを得ない。
- 良い点:卓越したそして均一な解像力、歪曲が小さい、色収差が少ない、高速・高精度でほぼ無音のAF、防塵・防滴構造、周辺光量落ちが最小限、優れた操作性、優れたコストパフォーマンス。
- 悪い点:フレアがいくらか出る、若干うるさいボケ、レンズフードが付属しない、手ブレ補正がない。
Z DX MC 35mm F1.7は小型軽量で安価なレンズですが、解像力は開放から画面の隅まで抜群で、非常に高性能なレンズですね。後ボケが少しうるさいことと、逆光でフレアが出やすいことが欠点として指摘されていますが、この価格帯のマクロレンズとしては全体的にかなりよく出来てるという印象です。
VRに関しては、ニコンのAPS-C機はIBISがないので、近接域の手持ち撮影を考えると欲しかったところですが、DXレンズなので小型軽量化と低価格化を優先したのかもしれませんね。
GC
マクロレンズとして手ぶれ補正がないのが気になります。一眼レフでMC 60ミリF2.8を持っていましたが、花を撮るときには手ぶれ補正の必要性を痛感しました。
カタスマー
CentreよりEdgeのほうが解像力が高いレンズを初めて見たのですが、現代的なレンズってこんなに隅まで写るんでしたっけ…!?
マクロなのでラボテストに強いというのはありそうですがなかなか凄そうですね
daipa
唯一、マクロでVRが無いのが惜しいところですね。
タロウカジャ
レンズ無い手ぶれ補正を付けるか否かは社内で議論しているのでしょうが現行のAPS-Cのボディには全て手ぶれ補正を搭載していないのでレンズ側に搭載すべきでしょう。
フェラル・フィルム
ボケがもう少しきれいだったらよかったのですが。残念なことが結構ありました。
あとF1.7は3m位離れないと選べません。F1.8〜1.9は数十cm離れれば選べるので問題ないと思いますが、F1.7目当ての人はお気をつけて。
EBC
NIKONのF値は実効F値表示ですから近接撮影すると大きくなります
絞りが閉じている訳ではないので、他社と表示上異なるだけです
原生花園
ニコンは実効絞りを表示している、という事ですね。絞りの開け方はf/1.7ですので、ご心配なく。
VRなしは軽さと安さの追求でしょう。ボディの高感度耐性も、ソフトのノイズ除去も、昔に比べて進歩してますから、割り切ってるのでは。
低ISO、スローシャッターでギリギリの勝負をしたい方は、もちっと高いレンズをお願いしますーーでしょう。