Metabonesがレンズの焦点距離を0.71倍に、開放絞り値を1段明るくするマウントアダプターを発表

Metabonesが、EFレンズやFマウントのレンズを焦点距離を引き下げてミラーレス機に取り付けるマウントアダプタ「Speed Booster(スピードブースター)」を発表しました。

Metabones announces 'Speed Booster' lens adapter for mirrorless cameras

  • MetabonesとCaldwell Photographicsが 一眼レフのレンズを焦点距離を縮小してAPS-Cとマイクロフォーサーズのミラーレスカメラに取り付けるためのマウントアダプター「スピードブースター」を発表した。
  • レンズの焦点距離は0.71倍になり、開放の絞り値は1段分明るくなる。たとえばEF85mm F1.2L II は59mm F0.9のレンズになる。フルサイズ用のレンズはAPS-Cではおよそ1.09倍のクロップ倍率になり、ほぼフルサイズの画角で使える。マイクロフォーサーズでは1.4倍のクロップ倍率になる。
  • EFレンズ(EF-Sレンズには対応しない)の自動絞り、手ブレ補正、EXIF、そして速度は遅いがAFにも対応する。しかし、Fマウント用のアダプタはGタイプレンズの機械的な絞り設定のみ可能で、AFやVRへの対応はしない見込みだ。
  • スポードブーズターの光学設計は、模範的なMTFを持つ「Coastal Optics 60mm f/4 UV-VIS-IR APO Macro」のような高度に補正されたレンズ設計の経験が豊富なBrian Caldwell氏の手によるもの。
  • 他のマウントは追ってすぐに登場する。ライカR、α、Contarex、Contax C/Y、ニコンF(Gレンズの絞りのコントロールが可能)に対応する。ボディは(NEXの他に)富士Xマウント、マイクロフォーサーズに対応し、将来はその他のマウントもサポートするつもりだ。
  • スピードブースターは、普通の単純なマウントアダプターと比べて、よりシャープな画質を約束するものだ。スピードブースターの最初の製品は、キヤノンEFレンズのソニーNEXボディへの取り付けを可能にする。発売は今月中で価格は599USドルだ。
  • 最大径は39mm、全長は27mm、重さは194グラム。三脚座は取り外し可能。

 

スピードブースターは、天体望遠鏡のレデューサーに相当するもののようですね。スピードブースターを使うと、レンズはマスターレンズよりも1段明るくなり、レンズをより小さなセンサーのカメラに取り付けた場合のクロップの倍率も低くなるので、レンズがかなり扱いやすくなりそうです。

また、スピードブースターには電子接点があり、EFレンズの機能が全て使える(ただしAFは遅いようですが)ようなので、使い勝手もよさそうです。

[追記] 公式サイトでスピードブースターの詳細がPDFファイルで公開されています。