ツァイスのTouit に関するインタビューが掲載

ePHOTOzineに、Touitシリーズのレンズに関するツァイスの質疑応答が掲載されています。

Carl Zeiss Touit Lenses FAQ

  • (ズームレンズは登場するのか?) 単焦点からスタートしたが、ズームは現在評価中の選択肢だ。
  • (他の焦点距離のレンズの計画は?) 2012年のフォトキナで既に発表しているが、次はTouit 50mm F2.8 Macroになるだろう。他の焦点距離のレンズも追って登場するが、現時点では詳細は言えない。
  • (マイクロフォーサーズ用レンズの計画は?) 現時点ではミラーレスシステムで最もパワフルなAPS-Cセンサーを搭載した、富士XとソニーNEXに焦点を合わせている。m4/3用レンズは、技術的には可能だが、今のところ計画はない。
  • (ソニーで販売されているツァイスレンズとの違いは?) αとNEXのレンズは、ソニーのリーダーシップの下で製造され、販売やサポートはソニーによってのみ行われている。ツァイスTouitはツァイス単独で開発され、レンズの製造はツァイスが直接コントロールしている。レンズの販売とサポートもツァイスが行なっている。
  • (なぜ一眼レフ用のレンズはMFなのに、Touit はAFなのか?) AFレンズの開発にはカメラメーカーと密接な協力が必要で、現時点ではキヤノンとニコンからは、AFインターフェースを使用する許可さえ得られていない。このため、それらのシステムにはベストのMFレンズ群を提供している。
  • (MFは一眼レフのような "本物" のMFか?) Touit はフォーカスリングとレンズを電気的に接続している。それでもなお、我々はMFを可能な限り正確に行えるように最大限の努力をしている。
  • (なぜ手ブレ補正を搭載しないのか?) 短い焦点距離のレンズでは手ブレ補正は必ずしも必要ではなく、画質を損なうことさえあるからだ。
  • (Touit は防塵防滴か?) Touit は一般的な状況用に設計されており、それを超える環境には対応していない。
  • (Touit 12mm F2.8 はDistagon 18mm F3.5+フルサイズ機を置き換えるものか?) センサーが同程度なら、 同程度の画質が得られる。
  • (Touit の発音は?) 英語の"do it" のように発音する。
  • (Touitは何でできている?) クオリティと共に軽量化を目指しているので、金属が必要ない部分にはプラススチックのような軽量な素材も使用している。
  • (このレンズは日本のコシナで製造されるのか?) 我々のレンズは信頼できるパートナーのグローバル・ネットワークで製造される。グローバル・ネットワークや製造過程に関する詳細は言えない。
  • (Touit の発売日は?) 12mm F2.8 と32mm F1.8 は、2013年の6月に店頭に並ぶだろう。50mm F2.8 Macroは、2013年の終わりに店頭に並ぶと予想されている。

 

Touit にはm4/3マウントの計画はなく、ニコンとキヤノンのカメラではAFの使用許可が得られないということなので、Touit は当面はソニーと富士のミラーレス機用でのみ利用可能なレンズになりそうですね。

Touit シリーズの単焦点レンズは今後も追加されそうですし、ズームレンズは現在検討中とのことなので、将来的にはTouit はかなり豊富なレンズラインナップになるかもしれませんね。