ソニーがフルサイズと携帯向けの2種類の湾曲センサーを製造

IEEE SPECTRUM に、ソニーの湾曲センサーの画像と開発者からの報告が掲載されています。

Sony Creates Curved CMOS Sensors That Mimic the Eye

  • ソニーのエンジニア達が、独自のベンディングマシーン(曲げ装置)を使って一組の湾曲CMOSセンサーを製造したと報告している。このセンサーは、曲げ装置を使ってセンサーを曲げた後で、固定するためにセラミックで裏打ちされている。
  • センサーの1つは対角線で約43mmのデジタルカメラ用のフルサイズチップ、もう1つはモバイルフォンに適した対角11mmのより小さなチップ。
  • 湾曲センサーを使うと、レンズを軽量化することができる。また、ソニーのエンジニアによると感度は画面の中央で1.4倍、画面の隅では2倍高くなる。
  • 湾曲センサーが造られたのはこれが初めてではなく、2008年にイリノイ大学でも造られているが、ソニーのこの湾曲センサーは、大量生産に少し近いかもしれない。ソニーの開発チームは、100近いフルサイズの湾曲センサーを製造しており、「準備はできている」と述べている。

 

4月に日経新聞の記事でソニーの湾曲センサーが取り上げられていましたが、今回の記事では湾曲センサーの実物の画像が公開され、またセンサーサイズも明らかになっているので、実用化に一歩近付いているという印象です。ソニーのRX2が、この湾曲センサーを採用するというもあるようですが、どうなることでしょうかね。

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