ePHOTOzineに、ソニーのコンパクトな広角単焦点レンズ「FE24mm F2.8 G」のレビューが掲載されています。
・Sony FE 24mm F/2.8G Lens Review
- このレンズの重さは162gで、非常に軽量でコンパクトなレンズだ。鏡筒は金属製で防塵防滴構造になっている。
- フォーカスリングはかなり細い。絞りリングはクリックを解除することができる。
- AFはほとんど無音で、素早くピントが合う。
- 解像力は中央はF2.8からF16に至るまで素晴らしい値(excellent)でF22ではとても良好な値(very good)だ。隅の解像力はF2.8からF8まで素晴らしい値(excellent)で、F11からF22ではとても良好な値(very good)だ。
- 色収差は自動補正OFFで測定した。中央は色収差は若干計測はされるが激しいものではなく、色ズレは目につかない。隅は色収差が少し見られるが、多くの被写体では問題はないだろう。
- 歪曲は-0.18%のタル型で、広角レンズとしては驚くほど歪曲は少ない。
- ボケは広角レンズではあまり重要視されない傾向があるが、このレンズは滑らかで素晴らしいボケが得られる。
- 周辺光量落ちはF2.8で-2EV、F4で-1.7EV、F5.6で-1.6EV、F8で-1.5EVで、絞ればまずまず良好な値になる。
- 24mmは非常に便利な広角レンズだが、大口径で高価なレンズを除くと、この焦点距離の単焦点レンズは市場にあまり無い。このレンズは使っていて本当に楽しいレンズで、大いに推薦する。
- 良い点:中央と隅の素晴らしい解像力、速く正確でほぼ無音のAF、見事な逆光耐性、防塵防滴、クリックをOFFにできる静かな絞りリング、軽量コンパクト。
- 悪い点:隅の色収差、周辺光量落ち。
このレンズはDigitalCameraWorldのレビューでは「期待はずれ」という厳しい評価で、LensTipのレビューでも隅の甘さが指摘されていましたが、ePHOTOzineでは開放から画面の隅まで非常に優れた解像力で、かなり高い評価になっています。
レビューによって解像力の測定値がかなりバラつくのが気になるところですが、ePHOTOzineのテスト結果なら申し分のない性能と言ってよさそうです。
かおしゅん
補正なしのRAWを評価してるかどうかの差ではないでしょうか。
補正キャンセルしたRAWでは歪曲や周辺光量不足が大きいようです。
山北町
どこもIMATESTだから評価方法は同じだと思うけど。。。
田中太郎
3つとも解像力に関してバラバラで面白いですね
個体差が大きいレンズなんでしょうか・・・?
かおしゅん
山北町様
IMATESTのテストに使用したRGB画像ファイルの作られ方が違うのでは、ということです。
元は同じRAWファイルでも歪曲補正の設定が入っているプロファイルを用いて画像化したものか、フリーの現像ソフトのようなもので設定を充てない画像化によるものか、で、同じRAWでも出てくる画像は異なりますので。
イカミミ
歪曲補正有効にすると周辺の解像落ちるはずだから、それだと辻褄合わないのでは
未だEOS7D
周辺光量が甘いとしても軽量コンパクトなので、α6600等のAPS-Cボディと組み合わせれば換算・約35mmF2.8として重宝しそうなレンズですね。
かおしゅん
イカミミ様
少なくとも歪曲に関して、Lens Reviewでは補正を切ると-8.62%に達すると書いていますし、Digital Camera Worldでは RAWファイルでは a huge amount of barrel distortion is revealed となっていますので、
このレビューでの -0.18%というのは現像時のプロファイルによる補正後の画像の評価と思えます。
そもそもソニーのレンズには電子補正前提に設計されているものが多く、RAW段階では四隅がイメージサークル外になっていたり、-6EVを超える光量低下を示すものがあったりします。
このレンズは同時発表された他2本のレンズと鏡筒サイズを揃えるためにより強い現像段階の補正ありきの設計であろうと言われています。
元気
電子補正前提のレンズでも歪曲を補正したら解像力は必ず落ちます。
解像力の計測値が高く出ててるのはレンズの個体差とか別の要因でしょう。
フトシ
このコンパクトさなら仕方がないのでは?
シグマでさえ電子補正前提でコンパクトなレンズを出してきてます
SONYだけではなく他のメーカーもコンパクトな
レンズは電子補正前提です
コーギーラブ
電子補正はすべて切って最高解像力の画像を選択していると言ってますね。
https://www.ephotozine.com/article/lens-reviews---find-out-how-we-review-lenses-33167
All lens corrections in camera are switched off and the highest resolution possible chosen.
かおしゅん
コーギーラブ様
撮影時の設定で電子補正を切っても現像ソフトで開いた時点で無条件に掛けられる補正がある場合があります。
例えばソニーFE 24-105mm F4 G OSSは高画質と評判のレンズですが、フリーの現像ソフトなどでプロファイルを適用しない場合、四隅にケラレが発生し、許容できないレベルの樽型歪曲が残っているのが見られます。通常ユーザーは純正やアドビ等市販ソフトを使っている限りこのケラレや酷い歪曲を見ることがありません。
同様な例は他にも見られます。ソニーだけではなくミラーレスカメラの場合多くのメーカーが同様の設計を採用していますが、特にソニーのレンズにはフルサイズ用でもAPS-C用でもこのようなものが多いように感じます。
このレンズの評価について、プロファイルが適用されているか否かで評価は変わるものと思います。
実際記事のなかで現像ソフトの明記はありましたでしょうか。私は見つけられなかったのですが。
元気
ビネットや歪曲は評価のウエイト低いから、高評価は解像力によるものでしょう。補正で解像力落ちることはあっても絶対に上がることはないのだから、レビュウの高評価(≒高解像力)は補正以外の要因があるはずです。