サムヤン「AF 24-70mm F2.8 FE」は手頃な価格だが素晴らしい画質

DigitalCameraWorldに、サムヤンの新しいEマウント用の標準ズーム「AF 24-70mm F2.8 FE」のレビューが掲載されています。

Samyang AF 24-70mm F2.8 FE review

  • 鏡筒は7箇所のシーリングが施され、非常に堅牢な造りとなっている。重さは1027gと、ソニー24-70mm F2.8 GMの886gより少し重いが、長さはソニーの136mmに対しサムヤンは129mmと少し短い。
  • ハンドリングは大部分は優れているが、唯一不満があるのはズームリングが少々硬いことだ。ズームの自重落下は見られない。
  • ボケは良好で、滑らかな描写だ。少し絞っても玉ボケは円形を維持している。
  • 実写の解像力はズーム全域で画面全体にわたって優れている。色収差や歪曲も良く抑えられており、逆光時のゴースト耐性やフレア耐性にも優れている。

  • ラボテスト(解像力):中央の解像力はズーム域にかかわらず、センセーショナルとしか言いようがないもので、開校時でさえセンセーショナルだ。隅の解像力はそれほど印象的なものではなく、50mmと70mmでは芳しくない。このレンズは最高の解像力を得るためにはマニュアルフォーカスに頼らざるを得なかった。

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  • ラボテスト(色収差):倍率色収差はズーム全域でどの絞りでも酷く目立ち、特に広角側では色収差は顕著だ。
  • ラボテスト(歪曲):24mmではタル型の歪曲が顕著だが、35mmでは歪曲は消失し、50mm以降では中程度の糸巻き型になる。

  • このレンズは堅牢で耐候性の高い構造で、AFは素早く正確で作動音はほとんどなく、素晴らしい画質を発揮する。純正レンズと較べて手頃な価格でこの性能を実現している。Eマウントミラーレス用のお買い得なレンズだ。
  • 良い点:印象的な性能、防塵防滴の堅牢な造り、ソニー純正の半分の価格。
  • 悪い点:手ぶれ補正が無い、ズームリングがかなり硬い、この種のレンズの常で大きく重い。

 

このレンズは解像力に関しては中央は非常に優秀ですが、隅は望遠側では今一つで、以前に取り上げたePHOTOzineのレビューと同じような結果となっているようです。また、隅の倍率色収差がかなり目立つのもePHOTOzineのテスト結果と同様ですね。

このレンズはパーフォーカルを謳っているなど動画を強く意識しているレンズですが、ズームリングが硬いのは、動画でズーミングをしたい方には少々残念なところかもしれません。

とは言え、非常に安価で十分な性能を持ち、AFも速く防塵防滴仕様のレンズなので、コストパフォーマンスはかなり高そうです。