Fstoppersに、3398人の写真家を対象にした、使用しているカメラのメーカーやレンズ等のアンケート調査の結果が掲載されています。
・The Winners and Losers of Photography in 2021
- この調査では97カ国にまたがる3398人の写真家が対象となった。回答者の71%はフリーランスの写真家で、残りは趣味の写真家、学生、そして会社に所属している写真家だ。
- 写真家が一番使用しているカメラのメーカーは?
キヤノンとニコンの対立が長年続いてきたが、ここに来てソニーという新たなライバルが現れた。しかし、あらゆるレベルの写真家が主に2大メーカーのカメラを使用しているのは変わっておらず、キヤノンとニコンが70%以上の回答者に選ばれている。ソニーと富士フイルムはそれぞれ15%と7%だ。
キヤノンが最も使用されており、それをニコンが追っている。そして、大きく水を開けられてソニーと富士だ。
回答者の約50%がミラーレスに移行していた。この結果は驚きだ。ミラーレスに移行した写真家は、ドキュメンタリー、ライフスタイル、旅行など、より軽量でかさ張らないカメラを必要とする分野の写真家が大多数を占めていた。
- 最も使用されているレンズは?
交換レンズはズームレンズが単焦点レンズを上回っており、最も使用されているレンズは、以前に「何でも屋」として紹介した24-70mmだ。その次に使用されているのが70-200mm、3番目は人気の50mmだ。
以前に取り上げた「世界報道写真コンテスト」の入賞者が使用していたカメラも1位キヤノン、2位ニコン、3位ソニー、4位富士フイルムで、今回の調査結果と全く同じだったので、プロが使用しているメーカーは今でもニコンとキヤノンが強いと見てよさそうですね。
とは言え、プロも一眼レフからミラーレスカメラへのシフトが急速に進んでいるようなので、今後はミラーレスでトップシェアのソニーの割合が更に増えてくるかもしれません。
交換レンズに関しては24-70mmが1位、70-200mmが2位、50mmが3位ということで、定番中の定番のレンズが並んでいますね。F値は記載されていませんがズームはF2.8通しでしょうか。
裸眼で玉ボケ
レンズを含めてシステムを作ってしまっていますし、ホワイトバランスや露出コントロールも含めた操作性やら絵作りも慣れてしまっているので、ミラーレスへの移行はともかく、よっぽどのことがない限り、メーカーを替えるのは勇気がいるように思います。
oto
自分も仕事ではキヤノン、趣味などでソニーのミラーレスを使ってますが、今後どちらかに統一したいと思ってますが、どちらも仕様レンズ共気に入っていてどちらにしようかに迷っています。
光軸
面白いデータですね。「販売シェア」ではなく、「プロ、セミプロに使われているシェア」とでも言えばよいでしょうか。棒グラフの高さから推測すると、キヤノン45-47%、ニコン29-30%くらいでしょう。
ソニーは最近、レンズの新製品も小ささ、軽さでアピールしようとしているように見えます。プロやセミプロへの訴求力よりも、アマチュアを意識した商品戦略なのかなと感じます。
どりゃー
スチルフォトグラファーを対象とすると当然こうなるでしょうね、
ビデオグラファーだとソニー/パナソニックの割合がぐっと上がるでしょう。
ミラーレス時代撮影機材の垣根は非常に低くなりましたが、担っている業務は人それぞれで
適材適所に機材をはめ込むのが広く浸透してきていると思います。
高度な動画の業務もこなせないといけない時代になってきて、
ほとんどのクリエイターはいっぱい勉強していつもいつもアップデートが必要で大変かと思います。
せらびー
「写真家が一番使用しているミラーレスカメラのメーカーは?」に設問を変えたらどういう結果になったのでしょうね。
弁証法
リンク先を見ましたが、初心者からプロまでの「写真を撮る人」という意味合いなんですね。
ジャンルと機材の価格なども載っていて興味深いです。
食べ物の写真を撮る人に超高額機種を使っている割合が高くて面白いですね(二極化?)。
shin2
沖縄のブライダルなんかですと、まだまだプロダクション(式場おつきの)で使うのは5D4(5D3のとこも・・・)ばっかりです。撮り方がほぼ決まっているのと、ミラーレスがまだ夏のビーチなどでは暑さに弱いこと、待機中にレフ機のほうが電気喰わない、などですね。
10台くらいまとめて揃えるので交替はコストかかるというのもあり。
自分はフリーですがたまにブライダルやるときはク―リングファンつきのS1H使ったりします。でも集合写真もあるので2000万画素台だと解像度もうちょいほしいんですよね・・・
あと船釣りの取材なんかもカメラ落とす可能性が高いので、壊れても惜しくない少し前のレフ機セットを複数持っていきます。ああいう現場ではAPS-Cやマイクロフォーサーズがピントが深いので便利です。
自然風景の作品撮りでは完全にミラーレスですが、まだまだレフ機がよい場面もあるということですね^^
へてろ
結局のところ眼レフ時代から変わっていない、と言うことですね
基本はフルフレーム機と大三元ズームで事足りる仕事が殆どでしょうし…
ソニーがダントツだったミラーレスシェアも段々と2社に吸われていく
富士フイルムに関しては、土俵が違うとしか言えないのでグラフ化する必要あったのかな?と
田中太郎
ついでだから全部合わせたシェアとは別に
一眼レフ内シェアとミラーレス内シェアも知りたいですね
4位は富士なんですね、ペンタックスって今どれくらいなのか興味あります
みちと
写真業界とあるからスチールの写真家限定でしょうからこの順位は納得ですね。
ただムービー映像業界となるとソニーのシェアはかなり高い。現場によって一時ソニーしか見かけないところもあるくらいだった。今はキヤノンがまた映像業界でも盛り返してきてる。
むしろスチール限定でもここまで食い込んでるソニーは保守的な写真家にもだいぶ浸透してきていると言えるかも。
風
このグラフの4社だけの比率では
キャノン 47%
ニコン 30%
ソニー 15%
富士フイルム 7.5%
というところで、全体の50%がミラーレスだとすると、ソニーと富士フイルムはほぼ100%ミラーレスでしょうから、ニコンとキャノンに限れば、そのミラーレス比率は22%ほどという計算になりますね。
今後、この比率は増えこそあれ減ることはないでしょう。
原文で面白かったのは10万ドル以上の収入を得た人の多い分野はコマーシャルフォトグラファーとフードフォトグラファーで、逆に少ないのはライフスタイル、静物、家族、ドキュメンタリー、風景、ファッションという点です。
また、新しい顧客を得るきっかけは口コミが依然として多いというの興味深いですね。プロにはSNS活用技術だけでなく、技術はもちろん社交性も依然として重要だということのように思われます。
ヨシマサ
ちょっと前までは「フルフレームミラーレスならSONY一択」だったので選択の余地なくマウント鞍替えせざるを得なかった時代もあったかも知れませんが、現在のミラーレスシステムではもうCanon/Nikon/SONYの間で性能やシステム面で決定的な差異は無くなっているように思います。
既にレフ機でワークフローが確立している職業カメラマンは、現実問題としてなるべくメーカーは変えたくないというのが実情だと思いますので、そういう人が今後ミラーレスへ移行するタイミングではレフ機と同メーカーの機材を選ぶケースが多い気がします。
もちろん、同じプロでも様々なメーカーの機材集めや作例撮影が好きでYouTubeなどでそれを紹介するのが仕事の一部になっているような、(職業カメラマンというよりはむしろ)写真家/クリエイター気質の人は別だと思いますが。
朔
この結果を見るとキヤノンとニコンがギリギリまでフルフレームミラーレスに路線変更しなかった理由も納得です。
しかしPENTAXはともかくオリンパスのプロユース比率がここまで低いとは。。。