ソニー「FE 24-70mm F2.8 GM II」は旧型からあらゆる面で進化している

DigitalCameraWorldに、ソニーの新しい大三元の標準ズーム「FE 24-70mm F2.8 GM II」のレビューが掲載されています。

Sony FE 24-70mm F2.8 GM II review

  • 第2世代の24-70mm F2.8は、初代から画質や操作性、堅牢性を改善しながら20%の軽量化と18%の小型化を実現している。このレンズは大三元の標準ズームとしては世界最小・最軽量で、コンパクトなαのボディとの相性は抜群だ。

  • 実写テスト:ソニーの主張通り、画面全体がよりシャープになっている。ズーム全域で中央の解像力は若干改善し、中間部~周辺部の解像力は大きく改善しており、特に開放時の解像力の伸びが大きい。
  • 実写テスト:色収差はズーム全域で無視できるほど抑えられており、歪曲も全体的に小さくなっている。フォーカスブリージングも少なくなっており、ブリージング補正対応ボディを使えば、ブリージングはほとんど無くなる。ボケは標準ズームとしては実に滑らかで、11枚羽根の絞りの採用で、少し絞っても滑らかさは損なわれない。

  • ラボテスト(解像力):ズーム全域で開放から解像力は非常に優れている。画面の周辺部と隅は、どの焦点距離と絞り値の組み合わせでも旧型よりもずっとシャープだ。

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  • ラボテスト(色収差):旧型でも色収差は非常に少なかったが、新型では更に改善されている。ズーム全域で色収差は少ないが、70mmではF5.6以上に絞ると若干色収差が多くなってくる。それでもほとんど気付かない程度だ。
  • ラボテスト(歪曲):24mmではタル型の歪曲が非常に少なく、これは旧型と互角だが、35mm~70mmでは旧型よりも糸巻き型の歪曲は改善されている。自動補正を有効にすれば歪曲は完全に補正される。

  • ソニーのGMの大三元標準ズームは、初代でも全く問題のない性能だったが、第2世代のGM IIではあらゆる面で更に進化しており、大きくの新機能が追加され、操作性が改善し、光学系も新しくなり、耐候性も向上している。高価だが、投資した金額以上のものが得られるレンズだ。
  • 良い点:見事な画質、ハイエンドの仕様、洗練されたハンドリング。
  • 悪い点:価格が高い、手ブレ補正非搭載。

 

新型のFE 24-70mm F2.8 GM II は大幅に小型軽量化しながら、画質やAF、操作性など満遍なく改善されており、非常に訴求力の高い製品に仕上がっているという印象です。他のレビューでは旧型から画質の改善は小幅という評価もありましたが、このレビューを見る限りでは、結構大きく改善しているようですね。